本を読む集中力を最大化するには何が必要?

(筆者撮影)

読書をするとき、ただ漫然と読みはじめている人はいませんか。もちろん、楽しむときの読書はそれでもいいのですが、限られた時間で本を読まなくてはいけないとき、いくつかの方法を加味することで読書のスピードや吸収力が一気に加速します。

今回は新著『頭がいい人の読書術』(すばる舎)から、読書テクニックをお教えします。

「読書をするとき、集中できない」という方は多いと思います。集中力が低い状態で本を読んでも、頭に入ってきませんし、もちろんアウトプットすることができるようにはなりません。では、どうすればいいのか。

本を集中力高く読むためには、なるべく集中力が高くなりやすい時間帯に本を読むことです。私の場合は、夜寝る前の1時間になるべく読書の時間を取るようにしています。朝起きたあとの 1  時間に集中力が高くなる、という人は朝本を読むといいでしょう。

朝は起きたばかりで頭が整理されている状態で、読んだ本の内容が頭に入ってきやすいですし、夜は誰にも邪魔されないリラックスした状態で本を読むことができるからです。

「朝一番」に何をするかは、1日のスタートダッシュをする上でとても大切なことです。そして、1日の最後である「夜寝る前」に何をするのか。これもまた大切なことです。寝る前の習慣によってパフォーマンスは大きく変わります。

「朝一番」と「夜寝る前」の大切な時間、どちらかを読書の時間にあてることは、集中力も高まりますし、あなたの人生を豊かにしてくれることでしょう。

そのほかにも、集中力を高める方法がいくつかありますが、大前提は睡眠をたっぷりとることです。睡眠をとらなければ体調は万全とはいえません。寝不足の状態を引きずると、いくら朝の集中力が高いといっても効果は半減します。

そのため、睡眠不足の状態での読書は好ましくありません。「睡眠」は集中力を高める絶対条件として認識してください。

あなたが、心を豊かにする1冊に出会えることをお祈りしています。
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尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員
16作品目となる『頭がいい人の読書術』(すばる舎)を出版しました。出版後すぐに重版。amazon・読書術、図書館情報学2部門ベストセラー1位(2/14現在)。