そろそろ、五輪開催時期の変更等を本気で提案した方がよさそうだ

早川 忠孝

昨年7月の五輪1年前セレモニーでバッハ会長と談笑する安倍首相(官邸サイトより:編集部)

まだそれは言い出さない方がいいだろうと思っていたが、3月も中旬を過ぎるとグズグズもしていられなくなる。

中国本土での新型コロナウィルス新規感染件数は急激に減少したとしても、その他の国々での感染件数はこれから1か月以上もの間は増える一方のような予感がしてならない。

とうとうイタリア政府はミラノやベネティアなどの世界的観光地を含む広範囲な地域を1か月近く封鎖する措置を講じることにし、アメリカではニューヨーク州政府が非常事態宣言を発出したそうだ。

日本からの渡航者の入国・入域制限をしている国・地域が27か国・地域に上り、入国後の行動制限を設けている国・地域が63か国・地域になっているということになると、とても1か月や2か月では世界中に拡がりつつある不安感を解消出来そうにない。

5月に入ればなんとかなるかな、と思っていても、どうもこの新型コロナウィルスは厄介なようだ。
何とも言えないなという時は、やはり最悪の事態に備えておくことが大事である。

早め早めに手を打っておく必要がある。
関係者の皆さんには大変なご苦労をお掛けすることになるだろうが、そろそろ善処策を検討し始めた方がよさそうである。

まずは、10月開催を提案されては如何か。

マラソンの開催地を東京都知事の頭越しに、一方的に札幌に変更してしまうくらいの腕力の持ち主がIOCのヘッドにおられるのだから、開催時期の変更もその気になればお出来になるはずである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年3月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。