ギリシアで中止の聖火リレーに、自治体はこのままお金を突っ込むのか

愛知県豊橋市議の長坂です。
燐寸一本、火事之元。

さて、ギリシアでの聖火リレーが中止となりました。

既にギリシアから「リレー」されなくなった聖火ですが、日本ではまだ「予定通り実施」ということです。

しかし、3月26日に福島で予定されている「出発式」は、既に規模縮小が発表されています。

私の地元、愛知県での聖火リレーは、4月6日・7日(月火)に予定されており、7日(火)のスタートは豊橋市で予定されています。

  • 8:45 出発式(ここにこ)
  • 9:15 聖火ランナー出発(ここにこ)
  • 9:52 聖火ランナー到着(豊橋市陸上競技場)

のスケジュールで、豊橋市を走るランナーとして、ともに豊橋市出身の鈴木明子さん(フィギュアスケーター・オリンピアン)、松井玲奈さん(女優・元SKE48)が発表されています。(参照:愛知県ホームページ

この豊橋市での聖火リレーの費用として、全体費用は示されないまま既に、昨年12月の豊橋市議会にて110万3千円(愛知県聖火リレー実行委員会への負担金)が、示されていました。

そして先日の市議会(予算特別委員会)にて、残りの費用が示されました。
金額は約720万円であり、その内訳は、

  • 愛知県聖火リレー実行委員会への負担金:約600万円
  • 市独自の安全対策のための標識作成、路面電車の借り上げ等:約120万円

昨年12月の110万円と併せると、総額で830万円となります。

この830万円を高いと思うか、妥当と思うかは人それぞれと思われます。
ぼくが「高い」と思っている他のイベントの市予算は、こんな感じです。

  • ええじゃないか豊橋映画祭:1050万円(3日間で)
  • 豊橋まつり:5200万円(2日間で)

新型コロナウイルスの状況を踏まえ、聖火リレーの具体的な実施方法は、各都道府県における聖火リレー実施日の遅くとも1週間前に決定することが、3月4日に発表されていました。

愛知県のスタートは、4月6日であるため、遅くとも3月末までには示されることになります。
4月にならなければ、新年度の予算(720万円)は使えないため、ギリギリの判断となります。

もし事前に縮小や中止が示されれば、必要以上の支出を事前に抑えるためにも、予算もそれに応じた金額にするべきでしょう。

また、現段階で先ほどの720万円は、市議会を通過していません。
そのため市議会がNOと言えば、予算を使うこともできなくなります。

市議会(本会議)での採決は、3月27日です。
それまでしっかりと、事態の進捗、状況の変化に注目していきます。

また、豊橋市は当日(4月7日)の学校休みを、1月までに既に決定・発表しており、こちらの対応も気になります。

(東日新聞)市立小中学校全74校一斉休校に  東京五輪聖火リレー実施の4月7日/豊橋市教委

では!