地方自治体などによるマスク囲い込みを放置するな

2020年03月15日 14:00

相変わらずマスクがお店にない状態が続いている。生産をされているのにどうしてそんなことになるかと言うとあちらこちらで買い占めなど囲い込みをしている人がいるからである。

国が購入したマスクの福祉施設、保育所、学童保育などへの配布はしているが…(経産省サイトより)

それは必ずしも儲けようとしてやっていると言うわけではない。例えば地方公共団体であったり医療関係者や福祉関係の団体だったり、寄付をすることを目的に買い占めたり、囲い込んだりする人もいるはずだからだ。

ソフトバンクの孫さんが1,00万枚寄付するとか言ってるのもその一環である。しかし地方公共団体間で取り合いをやったり慈善家の気まぐれで配布されたりしてはたまったものではない。

国が一元的に、流通に回るもの、地方公共団体に回るもの、病院など関係業界に回るものなど、量的に地域的にも分野別にも配分するべきである。

江戸時代の飢饉による餓死がどうして起こったのかと言えば、全国の殿様たちが米の買い占めを行って不公平な配分が行われたからである。その買い占めを行った殿様を名君と呼ぶのは地元から言えば当然かもしれないが、そのような殿様の存在を許した幕府は大馬鹿であった。

いまマスクについてそのようなことが起こっていると思う。地方公共団体枠、業界枠、流通枠とかしっかり配分して欲しい。

孫正義さんが配分するのが、自力で海外から調達したり、工場を作ったりして国内流通の普通の枠にプラスするのならいいが、国内で仕入れるなら単なる買い占め行為に過ぎない。

私は政府の新型コロナ対策はまずまずと評価しているが、マスクの不足は「失政」であると思う。いくらでもなんとでも手を打てる分野だからだ。厚生労働省の仕事の範囲外だとかで手を抜いたのではないか。

こう言う問題は、加藤厚生労働大臣の財務官僚的な上がってきた報告を精査するやり方では絶対に解決しないのだ。

しかし、より根本的には、マイナンバーカードの所持を義務化して、その番号で配布し、二重配布もブロックしないと無理である。結局、日本社会の危機に対する脆弱さはこの問題に行き着く。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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