アビガンは有効 ?! + エアロゾル感染

ロイター通信が「米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)は、新型コロナウイルスのエアロゾル化に関する研究結果を明らかにした」と報道した。

エアロゾル状況はウイルスが限られた空間で浮かんでいるもので、最低3時間は生き残ると警告を発した。クルーズ船で非常に高い感染率が明らかになった時に、この可能性も考えておくべきだとブログで指摘した。また、ウイルスがプラスチックやステンレスに付着した場合は3日以上、段ボール紙だと1日は生存するとのことなので、くしゃみや咳を手のひらで受け止めるのは厳禁だ。

医薬品医療機器総合機構サイトより

日本ではほとんど報道されていないが、アビガンの開発に携わっていた、大学の同級生の白木公康先生から、深夜に、中国政府の発表が送られてた。ファビピラビルというのはアビガンのことだ。実験群というのはアビガンを投与した群の意味だ。

MOST(科学技術省)は、ファビピラビルの臨床試験が完了したことを発表しました。できるだけ早くガイドラインに組み込むことをお勧めします。

武漢大學中南病院は、多施設共同、無作為化、肯定的並行、オープンコントロール臨床試験で240人の患者すべての治療と観察を終了しました。 COVID-19に対する実験群(ファビピラビル)の治療効果は、対照群(アビドール)の治療効果よりも有意に優れていました。主要評価項目評価指標、治療終了時の臨床的回復率に関して、実験群(71.43%)は対照群(55.86%)よりも有意に優れていました。

二次エンドポイントに関しては、実験群の解熱時間と咳の緩和時間は、対照群のそれよりも有意に優れています。平均解熱時間はそれぞれ2.5日と4.2日です。平均の咳緩和時間は、それぞれ4.57日と5.98日です。実験群における補助酸素療法または非侵襲的機械的換気の割合は、対照群よりも有意に低い。それぞれ8.16%および17.12%。

事実だけをお伝えします。

そして、先ほどもブログで紹介したように、コロナ感染を心配している人たちに対して、アバターが話しかけて質問をし、次にどのようにするのが望ましいのかを相談補助するシステムを公開した。内閣府の「人工知能ホスピタル」プロジェクトで、検討していたもので、最終的には会話形式にできるようにしたい(予算があればだが)。

「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」人工知能アバターを利用した新型コロナウイルス感染症の相談補助システム(住民向け)の提供を開始しました

アバターの右にある…をクリックし、表示された音声案内を押すと、アバターが話を始める。ぜひ、一度試してしてみてください。


編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2020年3月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。