提言:東大は、嘉納治五郎先生がつくった柔道を今こそ必修に!

2020年03月22日 06:00

写真AC:編集部

ゼミの後輩を始め、現役東大生と会うことが多い。僕が学生の時と比べて、インターンや起業も当たり前、SNSも普及して、さまざまな分野で行動しやすくなった。

一方、姿勢が良くない学生が増えてきた。猫背で、体の線が細い。聞いてみると、高校は体育だけ、大学に入ってからはほとんど運動をしていない学生も少なくない。

より良い人生を送る、社会のリーダーになるためには、頭で学ぶだけでなく、適度に体を動かすことも大切だ。

では、どうやって体を動かせばいいか。いろいろなスポーツがあるが、僕は東大生にとっては、柔道が最もいいと思う

さまざまな柔術を体系化した柔道は、形や指導方法が確立していて、初心者でも運動音痴でも、ある程度までは必ず上達できる。発達障害児のある子供が柔道体験を通じて日常の生活が改善されるという研究も積み重ねられている。

姿勢が良くなるだけでなく、人間の健康維持にとって最も大事な肩甲骨や股関節が柔らかくなる。受け身を覚えることは身の安全にもつながるし、内臓が鍛えられる

そして、柔道は、生涯スポーツだ。立ち技だけでなく、寝技や形、見取り稽古もある。社会の中で疲れた時に、自分を見つめなおす、リセットする時間になる。

嘉納治五郎(Wikipedia)

何より柔道は、東大生だった嘉納治五郎先生が始めた東大ゆかりのスポーツだ。今でも総本山の講道館は後楽園にあり、本郷キャンパスからすぐそばにある。

日本を代表する教育者の一人だった嘉納治五郎先生は、当初から柔道の世界への普及を目指した。オリンピックのさまざまな競技の中で、柔道ほど多くの国・地域がメダルをとっている競技はない。そのオリジナルが日本にある。

世界の指導者の中には柔道愛好家が少なくない。ロシアのプーチン大統領も、安倍総理との山口県長門での会談には2時間以上遅れたが、翌日、講道館には5分前に来て正座していた。それが、柔道の力だ。

「自他共栄」「精力善用」などの精神を体得し、グローバルに活躍する。東大は、柔道を必修化することで、世界の中で特長的な大学となるだろう。


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2020年3月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。

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