例の積水ハウスの地面師事件がFBI案件になった模様

2020年03月27日 06:02

ども宇佐美です。

今回はスクープ的な話です。たまたま例の地面師事件の関係者と知遇を得まして、その際結構な情報を知ってしまいまして、ちょっと話が大きすぎて書くか迷ったんですが、いずれにしろ自分では抱えきれそうもないのでこの際公開情報の範囲で書いてしまうことにします。

以下箇条書きにて。

Wikipedia、flickr(Hisgett)=編集部コラージュ

・一時期世間を騒がせた「積水ハウスが地面師に騙されて架空の地主と70億円の五反田の土地の売買契約を結んだ」といういわゆる地面師事件ですが、2019年に主犯格のカミンスカス操氏が逮捕されており、今年に入り地裁から懲役12年の判決が出ています。

・世間的にはこれでひと段落したという流れのようですが、他方で実際の金の流れはどうなっていたかと言うと、実はこれが全くの無解明で、地面師グループが手にした70億円のうち55億円が行方不明になっており、これにて「一件落着」という状況にはなっていません。

・この「55億円はどこに行ったのか?」ということは一連の警察の捜査でも明らかになっておらず、これを不審に思ったFBIが「このお金が反社会的集団に流れているのではないか?」と積水ハウス関係者に対してインタビューを始めているようです。

・この理由の理解を促すために、以下に公表されている積水ハウスの調査報告書等を参考に簡単にこの事件の構図をまとめます。

・いわゆる地面師事件の不動産契約は「積水ハウス」と「IKUTA HOLDINGS(株)」(以下「I社」)の間で結ばれました。これは既報ですが、このI社は、地面師グループとして逮捕された近藤久美容疑者が代表取締役、小林興起元財務副大臣の妻である小林明子氏が取締役を務める法人です

・契約形態はI社を中間に挟む形で、まずは偽地権者とI社で売買契約を結び、同時に積水ハウスとI社の間で売買契約を結んで、三者間で契約を成立させ、I社に仲介者として10億円の利益を生じさせ積水ハウスに土地の所有権を移転させるというものでした。生田氏はこの架空取引の仲介益で得た10億円を経営する別事業の資金に当てたり、資産を購入したなどという報道が出ています。

問題は残った45億円相当の行方でして、これは今のところ全くわかっていません。I社の代表取締役の近藤久美氏は30代半ばの女性で実権は握っておらず、また偽地権者役を務めた羽毛田容疑者も一介のシングルマザーの生保レディーにすぎなく、全容を把握していないようです。また主犯とされるカミンスカス容疑者も「詐欺とは知らなかった」と語っており資金の流れはわからないままです。

・そうなると否が応でも注目が集まるのが、事件には出てこなかったもののI社の取締役であった小林明子氏、及び、I社に住所を提供していた小林興起元議員ということになります。

小林興起氏(Wikipedia)

・話は飛びますが、現在IR疑獄で世間を騒がせている秋元司議員は小林興起氏の元秘書でして、詳細は述べませんが両者は反社会敵勢力との繋がりが噂される仕手株筋との繋がりが垣間見られています。そんなわけでここに来て国際的なマネーロンダリングに対する規制強化を進めているFBIの目に止まってしまったものと思われます。


…とここまでが現状解説なのですが、私が大いに疑問に思うのが

「そもそも積水ハウスは本当に地面師集団に騙されていたのか???」

という点です。調査報告書を読むに、また、関係者から話を聞くにこの取引はあまりに不自然な点が多すぎます。また、この辺は後日気が向いたら書こうと思いますが、事件後の旧会長の解任にいたる流れもあまりにも迅速で、これもまた不自然です。

現在積水ハウスはこの地面師騒動を発端にしたプロキシーファイトの真っ最中なのですが、これがなんらか巨大な疑獄の始まりなのかもしれません。。。いずれにしろ現体制がこのまま55億円の行方をうやむやにしたままプロキシーファイトを乗り切れる状況ではなさそうです。

くわばらくわばら。。。。

では今回はこの辺で。

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宇佐美 典也
作家、エネルギーコンサルタント、アゴラ研究所フェロー

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