コロナ感染、自治体の徹底した情報公開を求む --- 前田 貴大

2020年04月06日 06:00

先週末と今週末、東京都からコロナウィルス感染拡大を阻止するために、不要不急の外出自粛要請が出された。また、先週末の東京都の動きに応じるように東京近県の神奈川、千葉、埼玉と山梨県がそれぞれ、東京方面への外出自粛を要請した。

先週末の外出自粛要請の結果としては、降雪の影響や、早い段階からファッションビルなどが、臨時休業を謳っていたおかげもあり、週末の外出は普段の4割~5割程は防ぐことができた。感染拡大の観点から見れば、降雪という天候のお陰もあったかと思うが、成功したのではないかと実感する。

若者の意識

しかし、週が明けた30日の新宿や渋谷はどうだったろうか。小池都知事より、引き続き不要不急の外出自粛要請があったものの、遊びに来る若者の姿は少なからずとも散見できた。政府が、大規模イベントなどの自粛呼びかけから、1か月近くがたち自粛疲れが溜まってきているのだと思うが、それ以上に私と同じ世代や、それより年下の世代では、“自分は感染しない”、“感染したとしても若いから、軽症で済む”というように、軽く考えている方が多いような気がする。

事実、私は通勤で山手線を使用するが、小学校高学年くらいの年代から大学生くらいの年代の方々が、満員ではないにしろ、程々の混雑度がある電車に揺られ新宿や渋谷に遊びに行く姿を度々、目撃している。また29日には、明らかに朝帰りであろう若者の姿も見られた。

大丈夫という気持ちでなく、感染しているかもという気持ちを

私は、これまで通勤途中で目に見たことを書いてきたが、若者の皆様には、どうか、“自分は大丈夫”、“感染しても軽症で済む”といった、考えでなく“もしかしたら自分は感染しているかもしれない”という意識をもって行動してほしい。確かに、若いから発熱の症状や藤浪晋太郎投手のように味覚が無くなるだけで済むかもしれない。

しかし、コロナウイルスの恐ろしいところは、感染したとしても普通の風邪と同じ症状であったり、無症状のまま終わる可能性が高く、気づかぬうちに自分がクラスターになってしまっているかもしれない恐ろしさがある。新宿や渋谷等は若者が遊ぶ場所でもあるが、それと同時に、企業も多くあり、通勤利用者数も少なくない。そこで感染し、感染したことに気づかず二次感染、三次感染と拡大してしまったら、手の打ちようが無くなってしまう。

また、感染しても症状が軽く済む可能性が高いとは書いてはいるが、イギリスでは13歳の少年が亡くなったことがニュースになっている。

イギリスの13歳少年、新型ウイルスで死去 国内最年少(BBCニュース)

もしかしたら、日本は死者がまだお年寄りだけだが、今後、現役世代や子供が亡くなるなどというニュースを見る日も、このままの意識でいくと近いかもしれない。

そのためにも徹底した情報公開を

東京都は4月1日、自治体ごとの感染者情報を出した。都内への通勤者が多い自治体からも要求があったようだが、私は行動自粛を要請するならばこういった情報をもっと早く出すべきであったと感じている。

東京都が自治体ごとの感染者数を初公表 世田谷区最多(朝日新聞デジタル)

ようやく、区市町村レベルでの発表があったかとおもったが、私はこれを各基礎自治体レベルでも実施し、住んでいる地区年代や重症なのか軽症なのか等の情報を事細かに公開し、注意喚起したほうが、行動範囲を制限出来たり自粛につながるのではないかと感じている。

自治体の担当者としては、発表することによって差別を促し、人権を侵害する恐れがあるといって、こういった情報を公開しない方針だそうだが、国家レベルで感染が回っている場合は公共の福祉を優先した方が良いのではないだろうか。

自粛を要請するならば、大幅な経済対策は勿論必要なことだと思うが、本当に外出自粛をさせたいのであれば、こういった感染者情報を公開していくことによって、“もしかしたら”という気持ちを国民全員に持たせ行動させるべきだと強く感じている。

今日に置いて感染元が分からない感染者が急に拡がりを見せている。これ以上の拡大と感染拡大によって引き起こされる経済的ダメージと医療崩壊を防ぐためにも、各自治体には、こういった情報公開を徹底していただくことをいち早く望んでいる。

前田  貴大(まえだ  たかひろ) 自動車販売会社勤務の会社員、あたらしい党党友

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