社会人1年生に必要なたった一つのこと

2020年04月17日 14:00

Photo by b7291

新社会人おめでとうございます。

今年の社会人1年生は本当に大変ですね。
卒業式もなく、入社式もなかった人が多いのではないでしょうか?
研修がなくなったりテレワークになってしまった人もいるようです。

僕のツイッターの質問箱にも、どういうわけだか新1年生からお悩みみたいな質問がたくさん届きます。

ほとんど霞が関の若い人からですが、民間企業などにお勤めの方にも参考になるかもしれないので、今日は「社会人1年生の皆さんへ」というテーマで書いてみたいと思います。

1.1年生の悩みと質問

まとめて貼ってしまって、質問した人には申し訳ありませんが、匿名だし、まとめて皆にお伝えしたいので許してくださいね。

1年生質問(1年目から戦力)

1年生質問(期待するスキル)

1年生質問(同期と差がつ開きそう)

1年生質問(何年目から出来て当たり前)

1年生質問(電話応答)

1年生質問(法令協議どこまで理解?)

2 .1年生の不安の正体

① 自分が戦力になっているのか?なれるのか?
② 上司に迷惑ばかりかけてしまい、申し訳ない。
③ 同期に負けてしまうかも。
④ ミスをして怒られたくない。

たくさんの1年生をこれまで見てきたので、気持ちはよく分かります。

最近の若手は、とても真面目で成長意欲の高い人が多いなあと、ここ数年とくに強く感じます。

そのこと自体はもちろん悪いことではないし、頼もしいなあと思うこともたくさんありますが、実は、この真面目さが結構な確率でマイナスに働くことがあるんです。

1年生の不安や悩みのほとんどは「自分」に向いています。

■ 自分は戦力になっているか。
■ 自分は同期に負けていないか。
■ 自分は迷惑をかけていないか。
■ 自分は成長できているか。

まだ、自分がここでやっていけるか分からないし、何者かも証明ができませんから、気持ちは分かります。

でもね、これは組織のミッションからすると、たいがい邪魔です。

想像してみてください。
サッカーチームにそんな選手がいたらどうでしょう?

3. ミスで怒られることについて

ミスして怒られるのは1年生の仕事です。

ミスをしないで成長することは不可能です。

教えてもらう時に、言い方がきつい先輩や上司もいるでしょう。
それは、その人が大人げないわけですが・・・

■ ミスをすること = 悪いこと
■ 怒られること  = ダメなこと

という考えを捨ててください。

ほぼ 100%、1年生がやっている仕事はミスしてもお客さん(国民)にとっても組織にとってもダメージがありません。迷惑ではありません。

先輩には迷惑がかかってるって?
先輩は、1年生に迷惑をかけられるのを許容することを前提に、1年生より高い給料をもらっています。

本当に、1年生が周りに迷惑をかけるのは、ミスを指摘したり怒った時に「へこむ」ことです。

それは、1年生を指導するという先輩や上司の仕事をしにくくします。

ミスすること自体も、怒られること自体も、問題ありません。
「ああ、今、私仕事しているんだなあ。」
と思ってください。
45歳の僕も、今でもトライ&エラーを繰り返しながら新しいことを覚えていく日々です。
さすがにね、誰も怒ってくれないし、聞かないと教えてもくれないです(笑)。
自分で判断して、詳しい人を見つけて聞きに行くか、勉強するかするしかありません。

霞が関でいうと、係長になるとだいたい、こんな感じで大人扱いされます。仕事の出来不出来にかかわらず、あまり怒られなくなります。

だから、係員の頃に習得しないといけないことは、「人からミスを指摘されないこと」ではありません。

大人扱いされた時に自分で自分の仕事をコントロールし、自己成長していけるようなメソッドを身につけることです。2、3年は猶予があります。

4. 何が本当のミスなのか

ちなみに、1年生が指摘されたことは、ほとんどの場合「本当のミス」ではありません。

同僚、先輩、上司に迷惑をかけたなんてのは、「本当のミス」ではありません。

「本当のミス」というのは、同僚、先輩、上司がカバーできずに外にでちゃったものです。

つまり、外部に迷惑がかかったものが「本当のミス」です。

そのときは仕方ない。素直に反省してください。

多分、1年生の間は、ほとんど「本当のミス」は発生しないと思いますが。

ちなみに、どうやったら本当のミスが減るのか。
つまり大事な時にミスをしないようになるのでしょうか。

それは…、

① 仕事のフローをつかむ

「自分のところに来る前と、自分のところを通った後に、誰が何をしているのかを知ることです。」

それが分かると、本当のミスが発生しうる(外部に迷惑をかける可能性のある)作業かどうかが分かるようになります。それが仕事の軽重です。

外に迷惑がかからないなら、ハッキリ言って多少手を抜いてもよいです。

② 仕事の評価はアウトプットで

フローをつかめるようになったら、次は「その仕事が最終的にうまくいったのか、いかなかったのか」を考えてみて下さい。

自分がうまくできたかどうかではありません。
その仕事が、うまくいったかどうかです。

自分が失敗しても、仕事そのものがうまくいったのであればです。

逆に、自分がちゃんと処理しても、仕事そのものが失敗したら(自分のせいじゃなくても)×です。

そういう風に考える癖をつけておくと、自分の仕事に工夫が出てきて、とても付加価値が出てきます。

例えば、忙しい上司が予定を忘れそうで、外部に迷惑をかけてしまいそうだなと思えば、リマインドするとかもできます。

みんなが、「誰か会議室を予約しているだろう。」と思っていたら、誰も予約していなかった。そんなことも時にはあるでしょう。

「会議室はどなたか取りましたか?まだであれば私取っておきましょうか?」一声かけたら仕事全体がスムーズに動きます。

既に誰か会議室とっていたら?
「承知しました。ありがとうございます。」
って言うだけです。

お見合いしてポテンヒットが出るより、数十倍よいです。
これだけで、みんなすごく助かります。
上司からすると、「逐一見てなくても大丈夫な若手」になります。

もう一度言います。

「自分の貢献度」の評価ではありません。

「仕事自体がうまくいくか」で評価してください。

極端な話、自分がサボっていてもうまく動くなら、サボっていた方がいいんです。そこでがんばるのはチームとして貴重な労力の浪費です。

自分が飲み会に行くから(今は行けないけど)、先輩に仕事を任せる。
これは「○」です。

自分が飲みに行くから、作業を先輩に頼んだら申し訳ないので、飲み会が終わってから深夜に職場に戻ってから処理しよう、あるいは明日やろう。
もし、この作業が急がないといけない物だったら、自分の飲み会の間、流れを止めちゃうので「×」です。

基本的に、みんなこういう感じで仕事をしています。

「自分の貢献度」を極端に気にしているのは1年生だけです。

その感覚を早く捨てないと、みんなの仕事の流れを止めてしまいます。

5. すぐにやってほしいたった一つのこと

たった一つだけ、やってみてください。

周りをとにかく見る。

■ あなたに作業を依頼する人はどんな役割を負っている人ですか?どんな性格の人ですか?どんな長所や短所がありますか?どんなバックボーンを持った人ですか?

■ あなたが作業をお願いする相手は、他にどんな仕事をしていますか?どんな経験をしてきたですか?どんな性格ですか?家庭の事情で仕事の時間に制限はありますか?疲れていそうですか?

■ あなたが「こういう人になりたいなあ」と思う先輩は誰ですか?「この人すごいなあ」と思う人は誰ですか?注意深く観察してみてください。必ず自分と違うところが見つかります。それをマネしてみてください。

■ あなたが困った時に相談に乗ってくれる人はいますか?上司がそういう人であれば最高だけど、自分が相談しやすい人が上司になるかどうかなんて運です。きっといるから見つけてください。隣のチームの人かもしれないし、同期かもしれないし、全然違う部署の先輩かもしれません。頼れる人を自分でたくさん見つけて下さい。この能力は一生役に立ちます。

試しに、明日からやってみてください。

景色が変わってくると思います。

それでは、がんばってください!

もうちょっと、突っ込んで色々お話したい方はこちらに入門どうぞ(↓)。

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編集部より:この記事は元厚生労働省、千正康裕氏(株式会社千正組代表取締役)のnote 2020年4月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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千正 康裕
株式会社千正組代表取締役、元厚生労働省

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