「10万円は手を挙げた人に」麻生発言、令和最大の大炎上

安倍政権が全国民に一律の10万円給付へと異例の方針転換を決めてから一夜明けた17日、麻生副総理・財務相が「手を上げた方に1人10万円ということになる」との見解を示したことが、ネット上で近年にない規模の炎上を引き起こしている。

参議院ネット中継(3/10)より

「一律10万円」は、公明党の強い要請に、安倍政権が閣議決定までしていた「所得条件での30万円給付」を撤回するという前代未聞の形で決まったはずだった。野党ばかりか自民党内からも決定の遅さや迷走したことに疑問が噴出しつつも、国民一人一人に配られるというシンプルな形となったはずだった。

しかし、麻生氏はこの日朝の記者会見で、「今回は要望されるかた、手をあげていただいた方々に給付する。人によって違うだろうが富裕層は受け取らない人もいるのではないか」との見解を示した(NHKニュース)。昼ごろからこの麻生発言を速報で伝えられたところ、ネット上に波紋が一気に拡大。共同通信が正午過ぎにヤフーニュースでも速報を配信すると、コメント欄(ヤフコメ)は数時間でコメント数が2万を超えるという、記録的な「大炎上」となった。

上位2つのコメントは18時時点で、いいねが20万以上もつくほどの反響。

このお金は麻生さんや財務省のお金じゃない。国民のお金。麻生さん大きな勘違いをしている!

今だにこんな事を言うのかこの人は。厳しい状況ですが、しばしこれで凌いでください。長引くようなら追加も検討します。と、なぜ一言添えて国民を支えようという気持ちになれないのか?

いずれも感情的な書き込みだったが、ヤフーニュースオーサーの不破雷蔵氏は、麻生政権下のリーマンショック後の2009年の定額給付金のときにも同様の騒動があったことを指摘。定額給付金は、自治体から申請書が届き、住民票のある市区町村に提出。世帯主が家族分を受給する仕組みだったが(参照:当時の広報チラシ)、不破氏は、麻生氏の発言について

今件言及は「希望する人」=「申請書を提出する人」と解釈することができます。

との見立てを示し、共感を呼んでいた。

ただ、麻生氏のいつもの物言いが反発を呼んだ可能性もある。ヤフコメでも3番目に共感を呼んでいたコメントでは

普通に手続き面でそうすればいいだけ それを敢えていの一番に言及するところが、この人の性格の悪さを表している

と指摘していた。