医療的ケア児者の在宅レスパイトサービスが時間単位で利用可能に!

2020年04月23日 06:00

こんにちは。全国医療的ケア児者支援協議会 事務局長の駒崎です。

短時間で在宅レスパイトサービスを利用されている保護者のみなさん、朗報です!

4月10日、東京都福祉保健局より、通知「重症心身障害児(者)等在宅レスパイト事業の柔軟な対応について」が発出されました。

今までの在宅レスパイトサービスは、「年間24回、月4回」が上限だったため、利用時間が2時間でも4時間でも同じく「1回」とカウントされてしまっていました。

それが、この通知によって、「年間96時間」まで補助対象とされたので、例えば、1回2時間利用する場合、年間48回利用できることに!

あとは、サービスの実施主体である各基礎自治体が事業実施要綱を改正してくれるのを待つのみです。

東京都の在宅レスパイトサービスとは

東京都の在宅レスパイトサービスとは、医療的ケア児者の自宅に訪問看護師が出向き、日頃、家族が行っている医療的ケア(人工呼吸管理、経管栄養など)や療養上の世話(食事介助、排泄介助、体位交換など)を家族に代わって行うサービスです。

これによって、家族の一時休息(レスパイト)やリフレッシュを図ることができます

新宿区HPより抜粋

公明党 松葉都議が議会で質問してくださいました!

我々が3月に実施した「医療的ケア児一斉休校に関する緊急全国アンケート」の結果、6割を超える医療的ケア児家族が、家事・育児負担の増大を懸念していることがわかりました。

そこで、松葉多美子都議や栗林のり子都議にアンケート結果をお渡しするとともに、在宅レスパイトを時間単位で利用できるようにすることなどを要望しました。

そして、松葉都議は、都の予算委員会で在宅レスパイトサービスの課題について、丁寧に質問してくださいました!

《予算委員会での質疑応答》

松葉都議「医療的ケア児家庭のアンケート調査では、家事や育児の負担の声が多くあがりました。在宅レスパイト事業は訪問看護師が1回4時間までケアを代替して支援する良い制度です。しかし、利用上限があり、年間24回までしか使うことができません。利用者からも利用回数を増やしてほしいというお声を頂いております。在宅レスパイト事業について現在の年間24回という利用上限を年間で何時間までと変えていただくだけでも使いやすくなるため、柔軟な対応を図ることが望まれます。」

東京都福祉保健局長「今般の学校の臨時休業など新型コロナウイルス感染症対策の動向や、ケアを行う訪問看護ステーションの状況、区市町村の意向などを踏まえ、柔軟な検討を対応して参ります。」

今回東京都が動いてくれたのは、都議会公明党と松葉都議のナイスつっこみのおかげです。

医療的ケア児家庭を勝手に代表してお礼を言います。ありがとうございました!

【各自治体のみなさん、事業実施要綱の改正をお願いします!】

在宅レスパイトサービスを実施している自治体の職員・議員のみなさん、都の通知を確認して、事業実施要綱を改正してください

平時でさえ、人工呼吸管理や食事介助などのケアで、保護者は慢性的な睡眠不足で疲れています。緊急事態宣言下において、医療的ケア児者の世話を頼める親戚・知人や日中の通所先がなく、親子の生活負荷が平時よりかなり増大しています。

もう待ったなしの状況です。

医療的ケア児者の保護者が、少しでも多くゆっくりする時間を確保できるように、いち早く対応をお願いします!


編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2020年4月22日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。

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駒崎 弘樹
認定NPO法人フローレンス代表理事

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