不要な外出は最前線で戦う医療従事者の必死の努力を無にするもの

松川 るい

みなさま、こんにちは。

昨日は、コロナと最前線で戦っている大学病院の医師と看護師の方々とお話させて頂く機会がありました。最近、重症者が増えているとのこと。重症者の中には20代の方もいるとのこと。

最前線で本当にギリギリの中で献身的にコロナ治療に当たって頂いていることに心から感謝しすると共に、当事者から教えて頂かないと気付かないような様々な困難や要望について生のお声を頂き何とか改善していかねばとの意を強くしました。

TAKEONE/写真AC:編集部

様々ありましたが、その中でも、コロナ治療に当たることが決まって以来、家には帰らず(家族への感染リスクを避けるため)、病院とホテルとコンビニの往復しかしていないというパパ看護師さんが、

テレビで湘南海岸やパチンコに行ってる人がまだ多いというニュースを見ると、一体自分たちは何のためにこんなに頑張っているんだろうと思う。お願いだから、私達のために外出しないで欲しい。罰金取るとかもう少し厳しく規制できないのですか。

との言葉は刺さりました。

小さい子のいるママ看護師さんもお子様を預ける保育園が休業してしまい緊急保育をお願いしたが受け入れてもらえなかったこと、なかなかお子様と会えないこと、など涙ぐまれてお話され胸が詰まりました。 それでも、手上げ方式で、コロナに当たる看護師を募れば、保育園に我が子を預けて当たろうという方もいらっしゃるそうです。

ただ、中々保育園が確保できない(休園にしているところが増えているので)問題があるとのこと。 ICU担当になれば、扉を開けるのも回数を減らすぐらい気を使い、一日中、防護服を着て、誰とも顔を合わせて会話することもない(ほとんど全ての連絡は一番素早く連絡できる電話連絡でありテレビ電話ですらしないとのこと)。トイレに行くと防護服を脱がねばならないので、トイレの回数も最小限。ICUと家との往復で終わる。精神的に大変過酷な状況です。

不用意に夜の街にでかけて感染した患者さんのなかには、看護師や医師に無茶ばかり言う、はっきりいって良識のない方もいるそうです。それでも、命を守るために献身的な努力をされています。日本の医療の凄さは、現場の方々の力だと思いました。文句を言いたいことなど山のようにあるのに。

みなさま、改めて、外出は控えて下さい。

外出する時はsocial distanceを確保して下さい。

医療従事者の皆様は、本当に過酷な状況の中で戦って下さっています。高い職業意識と忍耐強さで。精神的にも厳しいものがあると思います。

コロナの「治療・看護」は医療従事者の方しかできません。でも、コロナとの戦いは、全国民で取り組むべきものです。

人の集まる場所に行くことは、最前線で戦っている看護師、医師の皆様の努力を無にする行為です。

政府がもっと外出規制を厳しくするよう要請していきたいと思います。特措法でまだとれる措置はあります。それでも、不用意な外出をする方が止まないようであれば、より厳しい措置を取ることが可能な法改正をするよう取り組みたいと思います。

早期収束させないと、経済も壊死してしまいます。だらだら感染と付き合いながら休業要請が続く状況では、日本経済は復活できないです。

殆どの国民は頑張って外出自粛や休業など取り組んでいると思います。「要請」に過ぎないのにちゃんと国民が努力していることを諸外国は驚きの目で見ています。(同時に、「なんでそんな緩い規制なの?」とも思っているでしょうけど。)

感染を収束させるためには、8割の接触削減が必要。5月6日まであと2週間はともかく最大限頑張りましょう。そして、コロナの感染カーブを急降下させ、私達の新しい暮らしと経済を作り直しましょう。


編集部より:このブログは参議院議員、松川るい氏(自由民主党、大阪選挙区)の公式ブログ 2020年4月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は、「松川るいが行く!」をご覧ください。