人工呼吸器を必要とした患者の88%が死亡:早期に抗ウイルス薬を!

2020年04月24日 06:00

3月1日から4月4日までに米国ニューヨークの12病院に入院した5700人の新型コロナウイルス感染症による入院患者(年齢中央値63歳;0-107歳;39.7%が女性)の経過がJAMAという雑誌に報告された。「Presenting Characteristics, Comorbidities, and Outcomes Among 5700 Patients Hospitalized With COVID-19 in the New York City Area

概要を簡単に訳したものが下記だ。

※画像はイメージです(U.S. Pacific Fleet/flickr:編集部)

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最も多かった合併症は、高血圧症(3026名;56.6%)、肥満(1737名;41.7%)、糖尿病(1808名;33.8%)であった。入院初期の段階で、患者の30.7%に発熱があり、17.3% において1分間の呼吸数が24より多く 、27.8%が酸素吸入を受けていた。研究をまとめた時点で、2634人の患者が退院したか、あるいは、亡くなっていた。

2634名中、373名(14.2%)がICUで治療を受け、320名(12.2%)が人工呼吸器を装着し、81名 (3.2%)は腎透析を受けたが、553名 (21%)が亡くなった。人工呼吸器による呼吸補助を受けた人に限ると死亡率は88.1%であった。

退院した約2000名の内45名(2.2%)が再入院した(退院後のフォローアップ期間は4.4日)。退院後から再入院までの期間は1.0-4.5日(中央値3日間)であった。最終的な研究フォローアップ中には3066人の患者は入院加療中だった。

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この数字を見ると、200名以上が人工呼吸器を取り付けることなく亡くなったことになる。退院患者か死亡患者についての数字なので、88%という数字にはバイアスがあるかもしれないが、恐ろしい数字だ。

私も重症化の高リスク群なので、この数字は衝撃的だ。人の命を守るために、一人ひとりの行動が重要だ。

急変がキーワードだ。ぜひ、早期にアビガンを!


編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2020年4月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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中村 祐輔
医学者、内閣府SIPディレクター

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