パチンコはなぜ正攻法でいかないのか?

2020年04月26日 14:00

連日、超満員のパチンコに批判が集まり、大阪府が店名を公表したら、今度はその店にパチンコ依存症者が集まってくる始末。全くどうすればいいんだ…と一般の皆様も思われると思いますが、私もそう思います。

店名公表も批判する向きもありますが、公表を前に2店舗が自粛に応じたわけですし、こればっかりはやってみなければわからないので、少しでも前進するようやってみようと努力して下さった、行政の皆様方に感謝しています。

ホントね~、ギャンブル依存症者に何をやったら上手くいくか?なんて我々でも全く分からないです。
今でも失敗の連続ですし、依存症者は回復しない人の方がずっと多いのが現実です。
問題は、業界側が依存症者と同じメンタリティだということですね。

やはりギャンブル依存症者320万人、そのうち8割がパチンコ依存症と言われていますが、こういう人の命よりも利益追求、モラルなんてなんのそのという業界の姿勢が、これだけの依存症者を生み出したのだなと実感しています。

大手のパチンコ店は最近は「国の方針に従おう。社会に理解を促そう」という姿勢があるようで、マルハンさんや日拓さんなど、比較的早いうちに自粛に従いましたが、不思議なのは折角7割以上のパチンコ店が自粛に応じているのに、3割弱の抜け駆けパチンコ店によって、イメージも信用もがた落ちさせられている訳じゃないですか。なぜ業界が一枚岩となって、正攻法でいかないのか?それが疑問です。

そもそもパチンコは政治家にほど近いところにいるじゃないですか。
政治家のパーティに行けば、パチンコの関係者がゴロゴロ出席してますよ。
二階さんはパチンコに大号令を出して、前回の参院選でパチンコ族議員を擁立しようとしたし、自民党の鈴木隼人議員はセガサミーさんの娘婿さんですし、平沢勝栄議員や葉梨康弘議員をはじめとする警察関係出身の議員はパチンコの強い味方じゃないですか。

日頃、親交があるのか?政治献金やパーティー券でお金をふんだくられているのか?わかりませんが、とにかくお付き合いのある議員に、こういう時こそ直訴して「もっと補償をしっかりしてくれ!」と先頭に立って自粛を余儀なくされている各種店舗の旗振り役にになったらどうですか?そしたら政治的な働きかけなどやっている余裕のない、個人経営の店主の方などから感謝されると思いますけど。

せっかくの政治家との太いパイプですから、自分たちの利益ばかりをお願いしないで、公共の福利に役立つ目線で行動されたらいかがかと思います。

面倒だし、腹も立つけど、声をあげれば制度は変えられる可能性大です。
特に今の様な緊急事態なら尚更です。
実際、維新の音喜多駿先生がTwitterにもあげてますけど、

パチンコもセーフティネット保証の対象となったようですよ。
よかったですね。こうやって一つ一つ正攻法で獲得していけば、社会的信用も高まるって実に単純な話しじゃないでしょうか?

自粛と補償はセットって当たり前の話ですけど、当たり前のことをスピーディにできないのがこの国の政治。
そしてそれを選んでしまったのが国民なんですから、責任の一端は全員にある。

でも今そんな壮大な机上の理論を話していても仕方ないのだから、
まずはさっさとこのコロナ禍を収めるためにもとにかく自粛する。
そして補償を勝ち取るよう動いていく。
それしかないし実際多くの方々はその方向に動いている訳ですよね。

「パチンコは嫌われているから叩かれるんだ」みたいな感情論がよく出てきますけど、いやいやそうじゃないでしょうよ。命やモラルより利益を優先してきた、ご自分たちの態度が問題なんですよね。

そしていつまでもこの産業をグレーゾーンにとどめてきた、政治家と警察官僚の既得権者にも問題がありますよね。既得権をむさぼってきながらなんの危機管理もできないって、もはや国民を守る行政府として失格ですよね。

「俺たちゃ嫌われ者。どうせ何をやったってわかっちゃくれないんだ!」
「どうせ嫌われてるんだから、好きにやらせて貰うぜ!」
って、いつまでも暴走族の不良少年のようなこと言ってスネてないで、もっと理解されるように行動されたらいいんじゃないですか?かつての暴走族だっていまや立派に更生してますよ。自粛してスクールウォーズでもご覧になってはいかがでしょうか。

ギャンブル依存症 (角川新書)
田中 紀子
KADOKAWA
2015-09-10


 

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田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

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