「ソーシャルディスタンス」はずっと続くのか?

2020年05月31日 14:00

コロナウィルス感染リスクに対する考え方は、人それぞれかなりの個人差があります。相変わらず外食を避け、警戒している人もいれば、私のように屋外ではマスクもせず、外食も(3密には注意しながら)続けている「脇が甘い人」もいます。

お店の対応も、徐々にばらつきが出てきました。スターバックスコーヒーのように、ソーシャルディスタンスを徹底し(写真)、レシートまで手渡ししないでトレイを使う潔癖症なお店もあります。

一方で、先日ランチに入ったお店では、間を空けて座っていたカウンター席の隣に、いきなり別の人が座ってきたので、びっくりしました。しかも、このお店はスタッフもマスクをしていません。早くもコロナ前と同じ状態に戻っていました。

こんなお店は、「コロナ自警団」の人たちから見れば、許されないと思うかもしれません。

しかし、これからもしコロナの新規感染者数が減少していけば、ソーシャルディスタンスは徐々に現実に合わせて形骸化していくと思います。

人間は忘れる動物です。ニューヨークの9・11テロの後は、世界中のビルの入り口で荷物検査を厳しくやっていました。しかし、今では形だけ。当時のピリピリした雰囲気はもうありません。東日本大震災ではタワーマンションの横揺れの危険性が指摘されましたが、今では普通に住んでいます。それと同じです。

個人経営の店であれば、コロナウイルスの感染リスクと同時に、お店の売り上げを考えなければなりません。大手の飲食チェーンのように、完璧な対応を続けている余裕はなく、現実との折り合いをつけていかなければならないのです。

果たして、数か月後にスターバックスのソーシャルディスタンスが、どう変わっているのか。感染の広がりが抑えられていることが前提にはなりますが、ソーシャルディスタンスに対する人々の考え方の変化を興味深く見守りたいと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年5月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!
内藤 忍
資産デザイン研究所社長

過去の記事

ページの先頭に戻る↑