立憲民主党が共産党と一緒に宇都宮氏支援に動くことの功罪

2020年06月03日 21:00

今回の都知事選挙は、どの政党にとっても相当の試練になるだろう。

再選を目指す小池さんの選挙パフォーマンスはちょっと普通の人には真似が出来ない。
ある種の魔法を使える人だから、ご自分で墓穴を掘るようなことさえしなければいいだけのこと。

まあ、絶対に小池さんになびくようなことはしたくないと思われる方は反小池陣営に肩入れされるのかも知れないが、選挙が終わった後のことを考えるとなかなか難しい。

ひょっとしたら今年の秋口に衆議院の解散総選挙があるかも知れないし、来年は都議会議員選挙も控えているから、今年の都知事選挙でご自分の選挙基盤がガタガタにでもなったら大変だろう。

どの陣営も都知事選挙が終わったとのことを視野に入れて選挙態勢を組まれるべきだろうと思っている。

枝野氏(Wikipedia)、宇都宮氏(Twitter)

立憲民主党が宇都宮氏の支援に回ることを決めた、などという話がネットに出て来ているが、結構難しい判断だ。

宇都宮氏は、2021年東京オリンピックの開催に反対するという立場での運動を展開するはずだから、立憲民主党は東京オリンピックの開催に反対するのだな、と見做されてしまうはずである。

日本の経済を立て直すための重要な起爆剤、カンフル剤になることが期待されている東京オリンピックの開催に立憲民主党が反対するのだな、と思われてしまうと、立憲民主党は日本の経済立て直しのためにどういう戦略を持っているのか、どういう政策で国の政治を運営しようと考えているのだろうか、などと問われることになるのではないだろうか。

立憲民主党は、共産党や社民党とどこが違うのかしら、などと言われかねいないことになる。

首尾よく宇都宮氏の当選に寄与できたとしても、宇都宮氏の選挙は共産党や市民派の方々が主導権を握っているはずだから、宇都宮都政に立憲民主党の皆さんが関与できる余地は殆どないはずである。

期待に反して宇都宮氏が玉砕でもしてしまったら、多分立憲民主党が受けるダメージは相当深刻なはずだ。

野党第一党として都知事選挙に何のメッセージも出せないままに終わる、というのはさすがに出来ないだろうが、結構難しい選択ではある。

さて、どうなるのかな。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年6月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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