我が家の緊急事態宣言回想録~第2の新婚期②

2020年06月12日 06:00

緊急事態宣言となり、家族が密に過ごすStayHomeの3か月は、僕がこれまで知らなかったことを学ぶ期間でもありました。3か月間、3食を家族4名で食べる、同じテーブルで勉強する、学校のお知らせを共有化する、良かったことを言い合う、続けていると見えてくることがあります。

長女は4月から5年生。4年生でどんな教科書で、何をどのように勉強していたのか、全く知りませんでした。5年生では、どんな教科書を使い、どのような課題で勉強し、どうインプット、アウトプットをしていくのか、もちろん知りません。

3月7日から登校していないので、4年生の最後から、5年生の始めという期間、学校教育を受ける機会を失っています。この期間に学校から渡されている課題で、本当にサポートできているのか、正直わかりません。学校がITCを使った教育が苦手であることはわかりました。

次女は5歳。わがままなことは知っていましたが、1日いるとこれ程まで、それも何度も・・・。また、怒られると半端なく大きな声で泣くのです。これでは近所迷惑になると・・・(笑)。小さな体で、大きな声で泣く、それも長時間。体力使うんだろうなと思います。だから、昼間に眠くなるのだと・・・。

家に1日中いるので、子供たちの整理整頓がいかに出来ていないか気づかされます。通常時は、僕が帰宅する前にワイフが片付けていたんだろうな・・・と想像がつきます。脱いだままの洋服、お菓子のゴミ、文具、想像がつかない場所に想像がつない物があるのです。子供だからな・・・、僕も同じだったのかな・・・。

結果的に子供たちを注意することばかりになっています。社会的な動物(人間)に育てるためには、直すべきところを注意する必要はあるのですが、一方で褒める事が日常に無いのです。嫌なところは目につきますが、良い所は目を皿のようにして探さないと見つけられないものです。褒める、褒め合う事が日常生活に無かったのです。

規則正しく、計画性をもって行動する。子供でも大人でも必要不可欠なことだと言われます。その通りですが、我が家でも出来ていないし、守らせることも難しいのです。大人の私たちは、と言うと、ワイフは計画性を持っていても、子供相手がメインなので、その場その場で判断して、行動をとらざる得ないことが多いのです。つまり、計画的に動けないのです。僕は、大人相手に、そして自分事が中心になっているので、計画を守ることが結果的に出来ているだけです。

子供たちが「家」というある種、閉ざされた空間に居続けることは、逃げ場を失うことでもあります。3か月間、友達とも会えず、遊べず、ストレスは大きいものがあったはずです。僕と公園や家で遊ぼうが、それは親子であり、上下関係であり、くつろぐ時間になっていないのだと。通常時は、子供同士で日常遊んでいるからこそ、親との遊びが意味を持つのであって、親は友達にはなれません。

家族への無頓着。これは僕自身が改めて認識したことです。何も知らないのはともかく、知ろうとしていない、目に映った事象を眺めているだけだったのです。これでは、家族の一員ではありません。家族に付随していたに過ぎないのです。知ろうとすることで初めてわかってくることがあったのです。

StayHomeの3か月、家族の繋がりと無頓着の自分に気づかされた3か月。トライ&エラーを繰り返しながら、大切な時間を過ごしてきました。勉強は次女はワイフ、長女は僕が担当することにしました。長女には学校の1週間カリキュラム通りに勉強する体制を整え、学校の宿題に対応すると共に、動画やWEBで参考資料を整理し、独自の課題も定めました。

もちろん、IT&デジタルフル活用です。意識したことは、国語、算数、英語は覚えることが中心。理科、社会、総合は課題に対して先ずは自分で予測して、その予測が当たってるかを調べてプレゼンする事。音楽は幅広く聴く事、見る事、そして感じたことを文章化する事。体育は、近所の公園で中距離と短距離のタイムトライアルを次女と共に行いました。速く走るために、どう工夫するかを常に考える事を伝えてきました。そして、規則正しい生活にする為に、学校の始まる時間に通学仲間とZOOMでクラスルームが出来るようにもしました。その上で週末は、3時間くらい友人とリアルに公園で遊べるようにもしたのです。

朝食時には、それぞれ1日のスケジュールを発表して予定を確認し合い、昨日の自分の反省、そして良かった所は自分を含めて、一人一人に伝えることをやってきました。毎日、全員の良かった所を伝え合うのは、実は大変です。嫌なところは簡単に目に入るけれど、良いところはあえて探さないと見つからないからです。子供たちがスケジュール通りにいかない時は、その原因は何で、それを解決する為には何をしなくてはならないかも自分で考えさせました。ワイフが買いものに行く時は同行(買い物中は駐車場で待機)して、つかの間のドライブを楽しみ、子供の事、NetFlixの韓流ドラマの事、美味しいケーキの事、親の事、受験の事、いろんな話をしました。時々、遠回りをしながら・・・。


新型コロナウイルスは社会を変革させる大きな風であることは間違いありません。企業、行政、政治、規制、デジタル、IT、マイナンバーとAfterコロナの社会構造は変わらざる負えないのです。

社会というと大きな話ですが、家庭も同様なはずです。家族の在り方も変わる必要があるはずです。少なくとも僕の家族は変わることを選択しました。きっかけは何でも良いと思いますが、通常と異なる大きな風が無いと変われないのも事実です。

政治の世界にいた時は、社会構造改革を専門に扱ってきましたが、今は家族の在り方の見直しが僕の役割となっています。家庭があって、地域があって、そして国がある。一人一人、家庭を家族を省みることによって、社会構造全体を大きく変革する基をつくるのです。

僕の親戚もコロナで亡くなりました。葬儀にも行けず、後から知るのです。意図せずコロナで亡くなった人々に、日本はどう変わるのか、どんな国になれるのかを示すことが、最大の供養だと思っています。

Afterコロナの福田家流は、まだ確立されていませんが、スタートしていることは事実です。そして、子供たちをしっかり育てて、社会にお返ししたいと思っています。世のパパさん、皆さんはどう思われますか?


編集部より:この記事は多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授、福田峰之氏(元内閣府副大臣、前衆議院議員)のブログ 2020年6月11日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。

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福田 峰之
多摩大学客員教授、前内閣府副大臣、前衆議院議員

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