スタバの価値の本質はコーヒーではなく「サードプレイス」

内藤 忍

自宅の近くにあるスターバックスコーヒーが店内の座席も復活させ、毎日また通うようになりました(写真)。

復活といっても、ソーシャルディスタンスを考慮し、席数は以前よりかなり減っています。

週末は、ビジネスパーソンがいないので、このようにガラガラですが(今朝は貸切でした)、平日の朝の出勤時間になると、席数が少ないので座れないことも多くなってきました。

スターバックスがクローズしている間、よく利用していたのがセブンイレブンのプレミアムコーヒーです。一杯100円程度とリーズナブルですが、スターバックスの店内利用ができるようになって、利用しなくなってしまいました。

スターバックスのコーヒーとセブンイレブンのコーヒーの価格差は、約200円です。200円余計に出しても、スターバックスの店内を利用したいと思っている訳です。セブンイレブンと比べればスターバックスのコーヒーは香りにバリエーションがあって、品質も高いと思いますが、本質はそこではありません。

朝のスターバックスに行きたいと思うのは、自宅でも仕事場でも無い場所で、新聞を読んだり、考え事をしたり、リラックスしたりといった時間を過ごしたいと思うからです。コーヒーを飲むのが最大の目的ではなく、サードプレイス(自宅でもオフィスでも無い第3の場所)としての価値があるからです。

つまり価格差の大半は、コーヒーの味わいの違いにあるのではなく「場所代」と言うことです。

他のコーヒーチェーンの方が食事が美味しかったりすることもありますが、店内の快適性はチェーン店では、やはりスターバックスが最強です。問題は混んでいて入れないことが多くなること。アリバイ作りのようなソーシャルディスタンスは早く止めて、現実的なオペレーションに戻って欲しいと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年6月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。