がんサバイバーが都知事になったら

2020年06月24日 06:00

おはようございます。
東京都知事候補の小野たいすけ(泰輔)です。

おととい(6月22日)、山手線自転車一周にチャレンジしました。目黒の選挙事務所からスタート。あいにくの雨となりましたが、ここでとても心強い助っ人が登場。なんと鈴木宗男先生が、新宿から池袋までご一緒でした。途中の坂道も含め、私をパワフルに先導いただきました。

72歳とは思えないバイタリティーにただただ敬服です。46歳の私が負けるわけにいきません。闘志に火がつき、その後、有楽町、新橋SL前、品川駅、そしてゴールの目黒までなんとか完走できました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

実は宗男先生と私、小野たいすけは共通点があります。それは「がんサバイバー」であることです。私も熊本県の副知事だった41歳のときに肺がんになりましたが、宗男先生は3度もがん治療を経験され、昨年は退院からまもない選挙で、見事に国政に返り咲き、こうしてまたご活躍をされています。

私自身は、がんの闘病を経て、その後の政策づくりにも生かそうと思った教訓が2つあります。

ひとつは、言うまでもありませんが、がんの早期発見が本当に重要です。
医療の発達で東京都民のがんによる死亡率は年々下がり、それと並行するように、がんの検診率が上がっていることも見逃してはなりません。かくいう私自身も夏の定期の健康診断で早期発見されたことですぐに手術となり、1か月の入院生活を経て助かりました。

闘病を機にライフスタイル、働き方も必然的に見直すようになりました。それまでの副知事時代は、365日すべて公務とは言わないまでも、現場第一主義の私は、土日もさまざまなところに顔を出す生活をしていましたが、内閣府の世論調査(2014年度)によれば、がん検診を受けない理由でもっとも多かったのが「受ける時間がないから」。やはり、仕事を優先しすぎて健康診断を後回しにしてしまうと、あとになって手遅れということになりかねません。

まるう/写真AC

東京都もがん検診の普及啓発キャンペーンに力を入れていますが、がんサバイバーの私が知事になれば、その先頭に立つことでより身近に感じていただけるでしょう。

40〜69歳のがん検診率は男性の肺がん検診で51%、女性の乳がん検診44%などとなっていますが、この数字をさらに引き上げます。個人レベルの啓発はもちろん、雇用主側の意識向上もはかります。

そして2つ目の教訓は、がんになられた方が「治療しながら働く」時代に、もっと政策的・社会的な資源を投入する必要があることです。

東京医師歯科医師協同組合HPより=編集部

かつてはがんになると、治療のために長期入院を余儀なくされたり、場合によっては仕事をやめたりするなど、大変な苦労を強いられた時代もありました。しかし、2005年ごろから、がんの入院患者より外来患者の数が増えるようになりました。つまり、医療技術の進歩もあり、通院で治せる時代になってきたのです。

当然のことながら、雇用主側も働きながら治療する人たちをバックアップすることがより望まれるようになります。これはむしろ雇用主側にとってもメリットがあることで、少子高齢化と人手不足で特に中小企業は、優秀な人材をつなぎとめることがより切実になっています。

東京都はがん治療と仕事の両立に関して優秀な取り組みを行う企業を表彰する制度を設けていますが、ノウハウの乏しい中小企業などの雇用主側、がん患者や家族それぞれに対応した相談窓口の拡充を進めていきたいところです。

がん治療と仕事を両立するのが当たり前になることは、障害者も含めた多様性のある雇用環境づくりをさらに後押しする意味合いもあります。がんサバイバーの私だからこそ、健康都市・東京の発展に、当事者意識をもって政策を推進できます。


【編集部より】本稿は東京都知事選(7月5日投開票)候補者からの寄稿です。アゴラとしては特定の候補者を推奨するものではありません。また、主要候補本人、および陣営関係者の応援記事についてご投稿は歓迎しております(万一の公序良俗違反、あきらかな事実誤認等がある場合、ご相談させていただく場合もありますが、基本的には掲載する方針です)。

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!
小野 泰輔
前熊本県副知事、東京都知事選候補

過去の記事

ページの先頭に戻る↑