現職都議がみる都知事選 ~失敗しない選び方~

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

いよいよ知事選も終盤戦に入り、全候補者紹介ありがとう!という声とともに、じゃあ、どうやって選べばいいの?という疑問が寄せられるようになりました。

そこで、今日は、私のおススメの選び方をご紹介します。

都知事選全候補者紹介はこちら!

候補者紹介①

まず、今回の都知事選には22人もの立候補者がおり、全員の情報を詳しく調べるのは現実的ではありません。

有権者にとっても、立候補者にとっても公平に情報を得られる選挙公報を使って絞り込みたいと思います。

今回は都知事選からの撤退を表明した方の選挙公報をつかってみていきましょう。

①キャッチフレーズ(メッセージ)

各候補者の想いや描く未来像、政治姿勢や強みなどを一言で表すものであり、ここに共感する部分があるかどうかは重要です。

ここでのおススメは消去法です。「無いわぁ」と思った候補は、その後詳しく調べても「応援したい!」に変わることはほぼないと思っていただいて構わないかと思います。

※最後に、全候補者のキャッチフレーズを掲載しておきます。

②政策

やはり大切なのは政策だよね。(でも、本音は、政策なんてわかんない。。。)という方も多いと思います。

そこでおススメするのは、政策に〇をつけていく方法です。パッと見て、実現してほしいなと思うものに〇をつけていくだけです。すると、自然と〇のたくさんつく候補者が見えてきたり、自分の大切にしていることが見えてきます。

もちろんHPやSNS、ブログで情報を集めることも大切ですが、それには時間がかかります。私も全候補者の紹介を書くのに毎日数時間をとられていました。ですので、まずは絞り込んで、そのあとに更に情報を集める流れがいいと思います。

③プロフィール、実績、政党

1と2で絞ってみると、なんだか良いことばっかり言ってるけど、本当にできるの?という気持ちになるかもしれません。そのようなときに見るべきはプロフィール、実績、政党です。これらはあくまでも過去から現在の情報ですが、信用度を図るには最適です。

よく自分と出身が同じだからと投票するような方もいますが、それだけで判断するのはどうかと思います。なにしろ政治家は、そのような心理を理解したうえで、共通項となるフックをたくさん用意していますからね。

また、支持政党があるからと決める方も多いですが、国政ではなく、地方自治体の選挙においては、政党だけで判断するのもよくないと思います。国と地方自治体(都道府県や区市町村)の関係は大切ですが、多様化する社会の中で、国の意思決定にトップダウンで従っていくようなシステムは機能しません。今回、新型コロナ対策が迷走したのがなぜか、統治システムそのものを変えなければいけない時を迎えていることを忘れてはなりません。

④それでも迷ったら…

このように絞り込んでみても、なお残る候補者は、その誰もがあなたの一票を託すに足る素晴らしい方だといえます。しかし、誰か一人を選ばなければなりません。そのようなときは、街頭演説や個人演説会に参加して、直接言葉を聞いて欲しいと思います。原稿の読み上げや文字では伝わらない、心を動かされる何かがあるはずです。(直接足を運べない場合は、YouTubeなどで動画をご覧ください)

政治家は勉強ができるから、優秀だから務まる仕事ではありません。時には、批判を浴びても断固として進めなければならない時もあります。元大阪府知事の橋下徹氏いわく「お坊ちゃんやお嬢ちゃんじゃやれない」仕事なのです。

ですから、演説等を通じて、一番心動かされた人、一番エネルギーを感じた人を選んでいただきたいと思います。

⑤いざ、投票へ

ここまできたら、あとは投票へ行くだけです。最後は、自分の直感を信じて、投票してください。決して後悔はしないはずです。

また、自分の一票なんて、と思わないでください。例え負けても、その一票が次の一歩を踏み出す原動力になります。もしかしたら、勝った候補者へのプレッシャーになり、政策が実現するかもしれません。

胸をはって、ご家族やご友人に「投票にいってきたよ」と言ってください。

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立候補者キャッチフレーズ一覧(届け出順、敬称略)

  • 山本太郎 「今政治に足りないのは、あなたへの愛とカネ」
  • 小池百合子 「東京の未来は、都民と決める。」
  • 宇都宮けんじ 「都民一人ひとりが希望の持てる東京へ。」
  • 桜井誠 「コロナ武漢肺炎から都民の命を守る!」
  • 込山洋 「人々が心豊かに、笑顔溢れる、そんな東京都を目指します!」
  • 小野たいすけ 「たった一人の決断が、都政を変える!」
  • 竹本秀之 「東京の景気を取り戻す」
  • 西本誠 「現職か、俺か。」
  • 関口安弘 「熱血公約都政7か条」※政策と重複
  • 押越清悦 「目覚めよ!日本国の首都東京!!」
  • 服部修 「ホリエモン新党でコロナ自粛をぶっ壊す」
  • 立花孝志 「ホリエモン新党でコロナ自粛をぶっ壊す」
  • 斉藤けんいちろう 「ホリエモン新党でコロナ自粛をぶっ壊す」
  • ごとうてるき 「東京を世界一のAI・IT都市にします」
  • 沢しおん 「20年後を見据えた『最強都市東京』の基盤づくりを進めます!」
  • 市川ヒロシ 「庶民と動物に優しい東京に」
  • 石井仁 「新型コロナウイルスの治療薬と予防薬を発明しました。」
  • 長澤育弘 「未来の薬局を目指します!」
  • 牛尾和恵 選挙公報なし
  • 平塚正幸 「コロナはただの風邪。コロナ騒動を作ったのはメディアと政府。」
  • ないとうひさお 「自己実現に基づいた真の自由」「思いやりの有る温かい心」

編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2020年6月27日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。