現職都議がみる都知事選 ~ 都議補選北区に大注目

2020年06月29日 06:00

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)の、おくざわ高広です。

さて、昨日は知事選・都議補選ラストサンデーでした。各地で舌戦も過熱していることと思いますが、もう一つの、いや、都政政局の縮図とも言える都議補欠選挙(北区)の候補者紹介をします。

都知事選挙の主要候補の(実質的な)支持政党が、北区では形を変えて参戦しています。

都知事選の構図は、

  • 小池百合子候補 都民ファ、公明党、連合(←旧民主の支持基盤)
  • 宇都宮けんじ候補 共産党、立憲民主党
  • 小野たいすけ候補 日本維新の会
  • 山本太郎候補 れいわ新撰組
  • 立花孝志候補 ホリエモン新党、N国
  • 自主投票 自民党、国民民主党

これが北区になると、

  • 天風いぶき候補 都民ファ
  • やまだ加奈子候補 自民党、公明党
  • 斉藤りえ候補 立憲民主党、共産党
  • 佐藤こと候補 日本維新の会、あた党
  • しんどうかな候補 ホリエモン新党、N国
  • 参戦せず れいわ新撰組、国民民主党

東京新聞「知事選で実現しなかった自民VS都民ファースト、北区で激突 都議補選あす告示」より引用

実は、北区には現職都議として、公明党、共産党から1名ずつ実力ある議員がおり、来年の本選を見据えると全力で他候補を応援するのも難しいでしょう。

国政に目を転じると、都内唯一の公明党議員が抑えている選挙区であるものの、自民党にも比例復活した議員がいるという複雑な状況です。

また、今回空いた1議席は元都民ファで現在は維新に所属する議員が辞職した席でもあり、いわゆる第三極の間でも主導権争いが火花を散らします。

さらに、4月に行われた目黒区長選では、野党共闘候補が維新候補の出現で落選した、という恨み節も聞こえてきます。

今秋にも噂される衆議院議員選挙、そして来年の都議選を見据えて、ものすごい駆け引きが行われていることがお分かりになるかと思います。そのような点で、都知事選以上に大注目の選挙区ということになります。

とはいえ、北区の皆様にとっては、誰を選べば暮らしが良くなるのか、ということが重要だと思います。

先日のブログでも書きましたが、知事と議員の役割は違うことを念頭に、投票に臨んでいただきたいと思う次第です。

参考)現職都議がみる都知事選 ~今日から都議選補欠選挙もスタート~

では、届出順に一人ひとりの候補者を見ていきましょう。

届出番号① 天風いぶき候補

都民ファーストの会公認、元都知事秘書、宝塚音楽学校

公式HP:https://www.amakazeibuki.com/

小池知事の元秘書であり、タカラジェンヌの天風いぶき候補は、

都民ファーストの会の最終兵器ともいうべき存在であり、それだけでも絶対に負けられない戦いということが分かります。

 

政策面では、小池知事候補の掲げる東京大改革2.0を北区で進めるということであり、区政と都政の連携強化を目指しているようです。

一方で、その役割を果たすためには地域に根付いた活動が必要なのはいうまでもなく、それに足る活動ができているのか、また今後できるのかという点では不安が残ります。

 

なお、北区には同じく知事与党の公明党議員もおり、区政、都政、国政の連携は都内でも強いエリアではないかと個人的には思うところです。その点で、天風候補でなければ進まない政策は何かという点を、お伝えいただきたいところです。

 

届出番号② やまだ加奈子候補

自由民主党公認、元・北区議、大妻女子短期大学

公式HP:http://www.yamada-kanako.jp/

北区議として13年、議長も務めた地に足の着いた候補者といえます。

また、公明党推薦やコロナ担当大臣のメッセージなど、国・都・区の太いパイプをアピールしています。

 

政策面では、テクノロジーの活用による各種課題の解決や自然災害への備えに加え、心の絆を強調しています。

心の絆の中に、待機児童ゼロやオンライン教育、障がい者との共生などが含まれていますが、これを制度やシステムとしてどのように進めていこうと考えているのか、お伺いしたいところです。

 

補欠選挙は1年間というごくわずかな期間の任期しかないことを考えると、議員経験の長さはアピールポイントになると思われます。

届出番号③ 佐藤こと候補

日本維新の会公認、会社員、アイルランド・ダブリン大学

公式HP:https://satokoto.com/

日本維新の会、あたらしい党のダブル公認という形で立候補しています。

障害者雇用で有名なゼネラルパートナーズで勤務しつつ、休職して選挙戦に挑むとも聞いており、

これからの選挙、政治、立候補のあり方のモデルケースになると期待するところです。

 

政策面では、情報公開や身を切る改革、民間主導の経済成長など、維新やあた党の要素が色濃く出る部分と、

同性パートナーシップや障害者就労、子育て支援などの多様性を重視した本人の主張が出る部分が共存しています。

 

その選挙戦をみていると、始発~終電まで駅立ちや自転車で区内一周など、体力勝負の運動を展開しており、とても心配になります。体力と時間とお金がなければ政治家になれない、という旧来型の政治家像を壊していただきたいと強く思うものです。

 

届出番号④ 斉藤りえ候補

立憲民主党公認、元北区議、東奥学園高中退

公式HP:https://saitorie.com/

元「筆談ホステス」として有名な斉藤りえ候補は、区議として手話言語条例の制定に尽力した後に、

昨年夏の参議院議員選挙(全国比例)に出馬し、落選。今回は都議選への立候補となります。

 

選挙公報をみると、政策面は語らず、自身の政治姿勢を強調しているのが特徴的です。

また、宇都宮候補のメッセージが出ていることから、野党共闘の一翼を担う候補であることもわかります。

 

ホームページを見ると、女性の社会進出や子育て支援、障害者福祉に重点を置いていることはわかるものの、

具体性に乏しく、急ごしらえ感は否めない印象です。

これからの選挙戦で、どこまで具体的な内容を発信することができるのか、注目していきたいと思います。

 

届出番号⑤ しんどうかな候補

ホリエモン新党公認、動画配信業、早稲田大学

公式HP:なし

ホリエモン新党、NHKから国民を守る党の立花代表より「エース」と明言される候補者。

本人も「立花氏の活動をみて政治に興味をもった」という生粋のN国党員です。

 

“ゆづか姫”として有名だそうですが、HPもなく、私の得られる情報が乏しいのが現実ですが、

ネット検索のデータを定量化し、課題の可視化を行い、民意を吸い上げるという点は、非常に興味深い提言と言えます。

 

おそらくネット選挙を中心に運動を展開するものと思われますが、

地方自治体の選挙において、どれだけの影響を与えるものなのか、注目したいと思います。

 

この中で当選するのはたった一人ですが、2位以下の順位、そして、それぞれの得票数を固唾を飲んで見守っています…

選挙公報を使った失敗しない選び方も参考に、ぜひご自身の納得する一票を投じていただけたら幸いです。

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編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2020年6月27日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。

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奥澤 高広
東京都議会議員(町田市選出、無所属 東京みらい)

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