誰でも本が出版できるようになって「変わったこと」

2020年06月29日 11:30

自分の著書を出版するのが目標という人は、意外に多く存在します。確かに書籍を出版することによって、単なる名刺交換だけでは得られない、高い認知度を手に入れることができます。自分の本というのは「大きな名刺」になるのです。

(写真AC:編集部)

(写真AC:編集部)

私が最初に出版したのは2005年でした。「資産設計塾」と言う処女作は、マネックス証券でセミナーをやっていた内容を書籍化したものです。現在も売られているロングセラーになっています。

当時、出版するのは、とてもハードルの高い仕事でした。何故なら、「コンテンツ」「書く力」そして「編集者との出会い」という3つを、自分1人でクリアしなければならなかったからです。

コンテンツとは、書籍に書く内容です。他の人が書いたことが無い内容や切り口で、自分の専門分野に関して読んでもらう価値がある内容を考えることです。そもそも、書きたいことが無ければ、本を書こうという気にはならないものです。

2つ目の書く力とは、文章を執筆する筆力です。単行本の場合、10万字程度の字数が必要になります。このブログの文字数は1000~1500字程度ですから、100日分くらいの量を書ける人でないと、コンテンツがあっても書籍化することはできませんでした。

そして、せっかく良いコンテンツと執筆する力があっても、書籍化に対応してくれる出版社の編集者との接点が無ければ、陽の目を見ることは無かったのです。資産設計塾は、多くの編集者に書籍化を断られ続け、ようやく長岡さんという編集者に評価してもらい、書籍化できました。

しかし、今の出版環境は随分変わりました。書く力が無くても、インタビューしてもらってライターさんが文章化の作業を代行してくれます。また、編集者とのパイプも出版コンサルティングや出版セミナーを使えば、得ることができます。

コンテンツに関してさえ、どんな本が企画できるかをコンサルティングしてくれる出版プロデューサーがいます。

つまり、誰でも本が書ける時代になったのです。

こうなってくると重要なのは、本を出版することではなく、多くの人に読まれる「売れる本」を作ることです。せっかく自分の持っているコンテンツをまとめて世に出しても誰にも読んでもらえなければ、「大きな名刺」としての価値も高まりませんから、単なる自己満足に終わってしまうからです。

8月の出版を目指して制作している私の新刊も、今自分が伝えたいコンテンツを出来るだけ多くの人に知ってもらえるように「売れる本」を目指して内容だけではなく、販売方法も工夫していくつもりです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年6月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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内藤 忍
資産デザイン研究所社長

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