ボルトン回顧録、日本に向けられた唯一の批判的記述 --- 古森 義久

2020年07月01日 11:30

(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)

トランプ政権の国家安全保障担当補佐官だったジョン・ボルトン氏の回顧録が波紋を広げている。

同書のなかには日本や安倍晋三首相についての記述が多く、ほぼすべてが好意的な筆致で書かれている。ただしほぼ唯一、日本への批判的な言及として、トランプ大統領が日米同盟の片務性を安倍首相に指摘したという点が興味深い。米国でくすぶり続ける対日同盟不公正論がこんなところにも顔を出したようなのだ。

安倍首相への否定的な言葉は皆無

ボルトン氏の著書『それが起きた部屋:ホワイトハウス回顧録(The Room Where It Happened:A White House Memoir)』は約500ページの分厚さである。私もそのほぼすべてを読んだ。テレビの討論番組(「BSフジLIVE プライムニュース」、6月29日放映)に出演し同書の内容を参議院議員の佐藤正久氏や福井県立大学教授の島田洋一氏と語り合うためということもあったが、トランプ政権の内幕をきわめて詳細かつ率直に明かしている同書につい引き込まれて、夢中で読んでしまった。そこには、私が長年、取材活動を続けてきたワシントンでのトランプ政権の内情が、多くの当事者たちの具体的な言動によって活写されていた。

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