現職都議がみる都知事選~新型コロナ対策の是非~

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

選挙戦も最終盤となる中、争点の一つである新型コロナ対策に動きがありました。

テレ東NEWSより(編集部)

今年1月に突如として感染が発見され、3月以降一気に広がった新型コロナウイルス感染症ですが、皆様のおかげで、現在は安定した状態に入っています。

その間の対応については、様々なご意見、ご批判があることは承知していますが、未知のウイルスであり、特性や対処法も分からない中で、目の前にある課題に対処し続けてきたのが今の東京都だと思います。

しかし、これからは違います。これまでの感染拡大(いわゆる第一波)を検証した上での根拠を伴う、かつ分かりやすい対策を進めていくことが必要です。情報公開と説明責任を果たし、都民の皆様の理解と納得を得ることが、対策の実効性を高めることに繋がるからです。

その点で、6月30日に東京都が示した対策(新たなモニタリング)については、疑問の残る内容でした。

厚生労働省も懸念を示しています(参照:NHKニュース)。

 加えて、現時点で私が分かっていることをお伝えすると、

(前提)

・前回出したモニタリング指標は、緊急事態宣言下における注意喚起や外出自粛の再要請を判断する目安であった。

・現在は、検査体制、医療体制が整ってきており、日々の数字に一喜一憂するのではなく、全体の流れを見るべきフェースにある。

(主な変更点)

・感染状況(特に市中感染状況)、医療提供体制(特に入院患者数、重症患者数)を重視する。(医療の需給バランス)

・東京消防庁における発熱等相談件数を指標に加える

→この数値が増えると陽性者が増えることが判明したため(専門家より)

→市中感染が増えていることが

・救急医療の東京ルールの適用件数を指標に加える

→この数値が増えると医療がひっ迫していると判断できるから(専門家より)

・個別の数字そのものを追うのではなく、数字を専門家が分析したうえで、地域や業種、年齢層などのより具体な情報提供を行う。

(毎日数字は出すが、専門家の分析は週に1回程度)

・第一波の検証は現在進行形で進めており、今回の見直しにも活かしている。

(検証結果は今後公表する予定)

・夜の街への注意喚起について、今後はエリアや業種への言及含めて検討。

・従来のようなアラートは出さない。

・試行を踏まえて、本格実施。

(記者会見などで受け取る言葉をつなぎ合わせると)

・検査・医療は十分に整っているので、指数関数的な感染者増加(感染爆発)を起こさないようにすることが重要。

・今の人数(50名)程度の小さな波は来るものとして、しかし、これ以上増やさないための取組をしてほしい。

(感染拡大防止ガイドラインに沿った営業やうがい手洗いの励行、ソーシャルディスタンスの確保)

新型コロナ対策は大丈夫なの!?

現時点では、抑え込むことはできずとも、付き合っていくことができている状況と考えられます。この状況にあるのは、過去の対策(検査医療体制の整備)が適切だったことを意味していると考えています。

一方で、モニタリング案が分かりにくく、都民の皆様の理解を得にくいのは確かです。また、第一波の検証が示されない中での見直しなので、まずはエビデンスを示してほしいとの意見にも同感です。

私は、何かアクションを起こすときに、何(what)も大事ですが、なぜ(why)はもっと重要であると考えています。なぜ(why)に納得したときに、人は動くと考えているからです。

繰り返しになりますが、未知のウイルスですから、何が正解かは今なお分かりません。検証を重ねた結果、間違いに気づいた場合に、しっかりと説明し、軌道修正を図ることは正しいことだと思っています。

しかし、昨日の説明では、なぜ軌道修正を図るのかが全く見えてこなかったと言わざるを得ません。試行を踏まえて、というのも、知事選が終わるまでは、という意図を勘ぐってしまいます。

私は、以前のブログで書いた通り、「現職の再選が望ましい」という立場ですが、だからこそ、この見直しについて、根拠と理由を示し、丁寧な説明を尽くされることを切に願うものです。

※夜の街への注意喚起も、エリアも業種も増加の背景も示さないやり方には反対です。私も含め、まだまだ投票に行っていない人は多いです。その背中をどちらに押すのか、各候補者の言動に耳を澄ましたいと思います。

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編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2020年7月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。