ZARA創業者の不動産会社がGAP社を家賃滞納で提訴

2020年07月11日 06:00

2001年にZARAの親会社インディテックス社が株式を上場した時は米国のGAP(ギャップ)社はアパレル業界で押しも押されぬ巨大企業であった。

ところが20年経過した今、インディテックスの時価総額は750億ユーロ(9兆円)に対してGAPは僅か35億ユーロ(4200億円)の価値でしかない。この20年で両社の盛衰は一目瞭然となっている。

インディテックスの創業者アマンシオ・オルテガの財団が運営している不動産会社ポンテガデア(Pontegadea)は今月ギャップを相手どって提訴した。提訴した理由はギャップの傘下にあるオールドネイビーがポンテガデアが所有する建物にテナントで入っているが、4月から7月分の家賃の滞納が理由だ。その滞納額は164万ドル(1億7700万円)だという。(参照:elconfidencial.com)。

サンフランシスコにあるこの建物、パシフィック・プレイスは2年前にポンテガデアがJPモルガンから4億7500万ドル(513億円)で購入したものだ。1万9000平米の広さを備えた建物で、ホテルゼロスと多数の商業店舗が入居している。リバイスやギャップのオールドネイビーも入居している。

家賃滞納のオールドネイビーは6700平米の店舗で1997年からそこに入居している。現在の契約は2023年7月までとなっている。(参照:elconfidencial.com

GAPの売上伸展に貢献しているのはオールドネイビーとアスレタの二つのブランドだけということになっていた。特に、オールドネイビーの販売は2014年からギャップ社の45%の売上を占めるまでに成長している。(参照:emprendeaprendiendo.com)

オールドネイビーだけを分離させてより伸展させようと計画されていたが、現在はその計画は中断されて、ギャップ社全体の中で成長を続けさせる方を選択した。

インディテックス社のようにすべてのブランドが好調というのとは異なって、GAP社の場合は不振のブランドが成長の足を引っ張っているのが問題だ。コロナのパンデミックで店舗の営業を停止せねばならなくなり、資金面でショートしたことが家賃の滞納の要因となったようだ。

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白石 和幸
貿易コンサルタント、国際政治外交研究家

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