「旅行ができる世の中を買う」はずだったGoToトラベル。その期待と失望に政治は向き合わねばならない

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

この連休から見切り発車でスタートしたGoToトラベルキャンペーンについて、私のもとにも関係者からいくつも声が届いています。

そうした中、自らもホテルや予約サイトを経営する龍崎翔子氏が本質的な課題を提起していたので、ぜひ無料部分だけでも多くの方にお読みいただきたい。

GoToの虚無を言語化する

自分たちのような中小事業者・サイトは恩恵に預かれない可能性があったとしても、

「旅行をしてもいいんだという空気感がまた生まれることが希望」
「単なるバラまきではなく、1兆7000万円で旅行のできる世の中を買うもの」

として、課題はありながらも「やるべき施策」だとつい先日まで期待をしていた彼らが、いかにして失意の底に落とされてしまったのか。

冒頭にかかれているだけでも、

・キャンペーンがスタートした時点で、全体像が(当事者を含めて)誰にもわからない
・運営母体である大手事業者の集合体「ツーリズム産業共同提案体」による偏った制度設計
・情報公開が著しく不足していることによる、業者間の情報非対称性

などが挙げられており、予想はしていたことだけども予想以上の惨状に改めて衝撃が走ります。

その後も、政治の都合により前倒しされた無理なスケジュールによる仕様破綻や、システムを実装している間に予算が消化されてしまう不安、キャンペーンを牽引するはずの共同提案体・大手事業者すら空中分解しているように見える現状について、切実な思いが綴られています。

私はGoToキャンペーンにはそもそも反対の立場でしたし、これまでも問題点の指摘と対案を提示してきました。

一方で、それでも政府が「東京除外」という犠牲を払ってまで実行すると決めたのであれば、あとは現実として少しでも多くの効果を生み出すように実施していただくしかありません。

しかし残念ながら、前倒し実施を強要されたのであろう官公庁を含めて、予想以上の混乱と失望を招いてのスタートになってしまいました。

国会と言っても、残念ながらこうした制度の一つ一つの詳細について承認権を持っているわけではなく、予算が通ればあとは行政頼みとなるのが実情です。

もちろん、一つ一つの制度や施策の設計まで政治が口をだすのは現実的ではないとは言え、政治がリーダーシップをもって牽引しなければいけない場面での迷走が続いた結果がこれなのだと思います。

国会も閉会中、残された時間も少ない中ではありますが、一事が万事。この問題に正面から向き合い解決しなければ、これから経済復興のために打ち出す施策のすべてが同様の失敗を繰り返すことになりかねません。

本件は現場と当事者の声を丁寧に聞き取って調査し、政府と行政機構に対峙する立法府の一員として、また党として改善に取り組んで参りたいと存じます。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年7月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。