うなぎと蕎麦には、なぜイノベーションが生まれないのか?

2020年08月11日 11:30

現代人が忘れてはいけないのは「現状維持は衰退である」と言う言葉です。今日より明日を良くしようと努力する。たとえ結果が出ないとしても、その姿勢を忘れないことが大切なのです。

逆に、1番やってはいけないのは「守りに入る」ことです。現状を維持することを目的に、守ろうとして、リスクをとらず変化を拒む。

なぜなら、自分が現状維持できたとしても、周囲の環境が変わってしまえば、それは衰退を意味します。世の中が変化を続ける限り、現状維持と言うのは最悪の対策だと言えるのです。

企業も個人も、常に環境の変化を認識し、それに対応していく。その姿勢を失った瞬間から、劣化が始まっていくと思っています。

しかし、この法則に当てはまらない例がが2つあります。それは、うなぎ屋さんとお蕎麦屋さんです。

うなぎは、いつまでたっても蒲焼以上のイノベーションは生まれません。フレンチのうなぎを食べても、やはり日本のうな重が恋しくなります。ひつまぶしも美味しいですが、やはり最後はシンプルな蒲焼きのうな重に軍配が上がります。

そばも同じです。とろろそばも、ごまだれそばも美味しいですが、やはり、つゆに刻みネギとわさびという薬味を入れたシンプルなつけそばを超えるものは、出てこないのです。

世の中のほとんどの存在が、進化を続け環境に対応しようと必死の努力を続けています。そんな中で、数百年前から変わらないやり方で、今も生き残っている2つの日本の食文化は、本当に不思議です。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年8月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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内藤 忍
資産デザイン研究所社長

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