ワクワクする夢のある現実 ~ FCVスーパーカー「ハイペリオンXP-1」

2020年08月17日 06:00

出典:ハイペリオン  フロント部

「水素エネルギー社会をつくりたい」。自分の立場が、議員であろうとなかろうと、僕のライフワークです。今後、世界の変革は、もちろんデジタル化であり、IT化であることは間違いありません。変革が生じる時には必ず新たなビジネスが生まれます。将来を予想し、社会の変革をビジネスチャンスに出来る国・企業が栄えるのは、人類の長い歴史で証明されています。デジタル&IT化で、日本が、そして日本企業が世界を席巻することはもはや不可能です。でも、日本の得意分野で…。

デジタル&IT化、以外の社会変革は何があるのか?それはエネルギー、それも地球環境に優しいエネルギーへのシフトです。その中で、日本が世界を席巻する可能性が残されているのが水素エネルギーです。水素は技術力、製造力といった日本企業がお得意としてきた分野が「モノを言う」世界だからです。

世界初、市場にFCVを販売したのはトヨタ自動車。世界最大のCO2フリー水素の製造拠点があるのは福島県浪江町。家庭用燃料電池、産業用燃料電池….、水素エネルギー社会へのロードマップを世界で初めて施策としたのも、水素閣僚会議の開催を世界に呼びかけたのも日本です。日本が、水素で世界をリードしてきたことは間違いありません。

出典:ハイペリオン フロント部

一方で、残念ながら、水素エネルギー社会のワクワクするイメージが日本国民に伝わっていません。それは、夢のあるような現実を見せる事が出来ないでいるからだと思います。日本だけでなく、世界中で夢のある現実を見せる事が出来ていないとも言えます。「ワクワクする夢のある現実」、その意味で、米国カリフォルニア州のベンチャー企業であるハイペリオン社が製造・販売を始める水素燃料電池自動車(FCV)「ハイペリオンXP-1」は、ワクワクする夢のある現実です。

XP-1は、まるで僕が子供の頃に見ていた自動車レースアニメ「マッハGoGoGo」で主人公の三船剛が乗っていた「マッハ号」です。燃料電池を使い、空気中の酸素と水素で電気を作って走る電気自動車、つまりFCV。航続距離1635Km、最高時速355Km、時速96.5Kmに至るに2.2秒、正に姿形、性能を考えると、FCV初のスーパーカーと言えると思います。

ハイペリオン社が開発したXP-1は、2022年までに300台販売されるそうです。値段はまだわかりませんが、相当な金額になると思います。誰でも簡単に買うことは出来ませんが、誰でもワクワクすることは出来ます。もちろん、米国でも水素スタンドの整備がまだ足りていないという現実はありますが、テスラが最初に登場した時と同じような感じなのかもしれません。

6月には、メルセデス・ベンツがFCVとEVとのエクステンダーを世界初で発売しました。通常はプラグインで充填した電気で走り、電気が無くなったらFCVで走る環境に優しい究極の車とも言えます。年内にトヨタFCVミライの新型車も発売される予定です。これも、初代ミライと異なり、スポーツカーのようなスタイリングです。自動車は水素エネルギー社会の1要素ですが、目に見えるわかりやい物であることは間違いありません。

買えないですが、ハイペリオンXP-1に是非、乗ってみたい。そして「ワクワクする夢の現実」を実体験で感じ取りたいと思っています。


編集部より:この記事は多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授、福田峰之氏(元内閣府副大臣、前衆議院議員)のブログ 2020年8月16日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。

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福田 峰之
多摩大学客員教授、前内閣府副大臣、前衆議院議員

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