批判の作法:安倍晋三の健康、アマプラ解約運動をめぐって

2020年08月18日 06:00

左翼だけど、反自民、反安倍だが、安倍晋三の健康に関してイジったり、批判するのはよくない。品がない。いや、人権に関するマインドがたりない。

もちろん、彼がどのように日本国首相として、自民党総裁として責任を果たすのかという問題は直視すべきであり、そのために彼がその立場を降りるというのも選択肢としてはある。そして、一連の疑惑や、責任がある点についてはちゃんと批判しなくてはならない。

ただ、健康に関してイジったり、茶化したり、その責任を問うのはいかがなものか。安倍批判をしているようで、それは他の誰かまで傷つけていないか。安倍信者ではない。弱い立場の人である。

そして・・・。

AmazonプライムのCMで、起用した人物をめぐり、異議申し立てをするために、解約運動が起きている。なるほど、異議申し立ての手段の一つではある。ただ、抗議、批判の手段は「解約」だけではない。

むしろこの極端な選択肢が、問題の本質を風化していないか。解約か否かで立場を分けるかのような運動は、むしろこのCMや登場人物に対して何を問題だと思い、どうするべきかという、否定派の想い、態度の多様性を否定しているかのように見える。

猖獗した時代である。

なんでも新型コロナウイルスショックのせいにしてもいけないが、みんなの気持ちがザラザラしている。少しだけ冷静になる勇気を持ちたい。


編集部より:この記事は千葉商科大学准教授、常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2020年8月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部准教授

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