「河野総務相」勇み足の報道に「無責任だ」の声

きょう16日行われる新しい政権の組閣人事を前に、15日午後、河野太郎防衛相を総務相に起用という「誤報」が永田町を駆け巡った。

先駆けたのは、共同通信。午後3時35分に、「河野太郎総務相固まる」と報じた。

共同通信ツイッター:編集部

続いて午後4時過ぎ、産経新聞も、「河野太郎氏、総務相に就任へ」と速報。

産経新聞ツイッター:編集部

菅義偉総裁が携帯電話料金の引き下げを公言し、新内閣の重要ポストと目されている総務相に河野氏が内定したとの報道を受けて、足立康史衆議院議員(日本維新の会)が「放送、電波、マイナンバー 、お手並を拝見」とツイート。

アゴラでおなじみのストラテジストの永江一石氏も「コレは本気で携帯料金下げて電波オークションやる気と見た!!」と期待感を表明。

「河野総務相」への期待の声がネット上に溢れたが、数時間後には一転して、「総務相に武田良太国家公安委員長 起用」「河野防衛相は行革担当相に起用」と各社が相次いで報じる展開に。

共同通信は「総務相に起用する当初案から変更した」と”釈明”したが、16日には正式に発表される組閣人事をスクープしようと報道各社が先走る永田町恒例の風景には、国民も食傷気味。

メディアコンサルタントの境治氏が「誤ったスクープ出すなら決まってから報じろよ!無責任だ!」と怒りのツイートをしたほか、ネット上には、

閣僚人事の報道は報道機関によって差があるなどメチャクチャなので、他にも誤りがあると思われます。

組閣速報でヘグるのは「誤報」扱いしないのが、永田町報道のオヤクソク。

など、冷めた声が散見された。

また、組閣人事のニュース速報の乱発に

毎度のことだけど,閣僚は決まり次第1人1人ニュース速報で伝える必要あるんかいな.せめて何人かまとめてでいいだろ.

ニュース速報の合い間にニュース速報でカオス

しつこくて頭が痛くなってきた

と苦情も殺到。メディアの報道姿勢と国民の求める報道との乖離が浮き彫りになった。