65歳はもはや「高齢者」ではない

昨日は敬老の日でした。日本経済新聞の記事によれば、総務省の人口推計で65歳以上の高齢者人口は3617万人で、前年比で30万人の増加。総人口に占める割合は、28.7%で過去最高です(図表も同紙から)。

また、65歳以上の就業率は24.9%で、6年で約5%上昇しているそうです。

このような報道を聞いて感じるのは「65歳は高齢者なのか?」という素朴な疑問です。

65歳が高齢者というのは、数十年前のライフスタイルを前提にした区分けに過ぎません。今や定年は55歳だったのが65歳が当たり前になり、定年後も働き続けるのも珍しいことではありません。

また、そもそも自然年齢というものに、最近あまり意味を感じなくなってきました。同じ年齢でも、自分よりもはるかに年配に見える同級生もいれば、80歳を超えているのに、私以上に好奇心旺盛で心身共に若々しい人もいます。

シニアの女性が赤いワンピースにミニスカートだったりすると「みっともない」とか「年齢相応にすべき」などと言われることもあるようですが、自分が好きな服装で自由にした方が楽しく生きることができます。

acworks/写真AC

自然年齢にとらわれて自分の生き方を決めつけると、人生はつまらなくなります。「もう高齢者だから」とか「70代だから」といったように、自然年齢で自分の行動を制約するのは勿体ないということです。

確かに、年齢と共に身体機能は衰えていく部分もあります。しかし、逆に年齢を重ねることでしか手に入れられない価値もあります。年齢を重ねるのは、必ずしもネガティブなことではありません。

自分の年齢にこだわることなく、自分の好きなことを自由に出来る生き方をいつまでも追求する。これからも年齢を言い訳にして、自分の可能性を狭めるようなことだけはしないように心がけようと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年9月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。