今週のつぶやき:大統領選に盛り上がる米市場、多すぎる日本の上場企業数など

2020年09月26日 14:00

河井夫妻問題は「この金をもらわなければどうなるかわかっているのか」という威圧感に切れやすい克行被告の性格も絡み、「押し付けられた」という証言が次々出ています。昔から声の大きさや強面は相手を黙らせる手段とされますが、60年代の日本じゃあるまいし、「もらいません。置いていけばばらします、訴えます」と言えないのかと思うのは私だけでしょうか?政治家の世渡りとは全ての人にいい顔をすることですが、日本の政治家は皆さん腹黒いです。政治の根本がおかしい気がします。

では今日のつぶやきです。

市場は底打ち、反転へ

ナスダック10%、S&P8%、ダウ7%。これが9月の高値から現在までのざっくりした下落幅です。ただ、機関投資家などの9月末対策の売りが収まってきているのでチャート的には締まってきています。一方の日経平均の9月の下げは1%強に留まっており、その差が鮮明になっています。アメリカの株価は大統領選が最高潮に達する10月にかけて一定の盛り上がりを見せると予想しています。

ウォール街(Wikipedia:編集部)

大統領選の行方についてはバイデン氏が有利との見方がより強まっており、その場合の株式市場への影響度を推し量る動きとなっていますが、意外と「それほどネガティブではない」という見解が増えているのがやや驚きであります。

他方、日本は一足先に菅政権が誕生し、出足好調で電話での外交デビューについてもアメリカ、中国、韓国と「そつなくこなした」ため、株価にも悪影響は出ていません。

日本ではいよいよオリンピックに向けた準備が本格化しそうで経済には順風となりそうです。朝日が9月23日に報じた「全世界からの入国、政府が来月に一部解禁へ 観光客除く」はそのあとNHKがフォローしましたが、少なくとも「全世界」という言葉がキーワードで年末に向けて一層の緩和が進みそうです。航空各社も中国便の増便などに動いており、ようやく明るい未来に向けて踏み出せるとなればこれは株価への良い刺激にはなるでしょう。

少子化なら合併が最適解

日本の上場会社数は9月25日時点で3721社。バブルがはじけた1990年末のその数は1752社。すでに2倍以上の企業が上場を果たしています。もちろん、新規事業や海外向け事業を強化しているなら文句は言いませんが、似たようなサービスを提供し、価格バトルを繰り返してきた経営です。日本の株価が希薄化して上昇しない理由でもあります。その間GDPでは1割強しか増えていません。ちなみに1996年のアメリカでは国内企業上場社数は7332社でした。今は2800社程度。真逆なんです。株価が上がらない理由は自明の理です。

写真AC:編集部

菅内閣は地銀の再編に興味を持っているようです。一方、今週は三菱UFJリースと日立キャピタルが合併し、業界第二位の企業となります。人口が1.2億人から1.0億人に向かう日本において上場企業数は感覚的には2000社ぐらいまで絞り込んでもよい気がします。

労働力人口(生産年齢人口-非労働力人口)の長期減少が分かっているなら合併により経営効率を高めるのが経済学的には正しいはずで全国ベースの企業が寡占市場を形成し、地方ベースのローカル企業が地場経済で規模の小さめのサブ経済圏を作るという形が良いのかもしれません。

日本の経営者は一般的にマーケットシェア1位とか2位ぐらいしか生き残れないと考えています。(業種によります。)それは熾烈な価格戦争で薄利多売という無意味で経済の生産性にプラス作用がない戦いを20年以上も続けてきた結果でもあります。おりしも団塊の世代や、ややその上の方が立ち上げた会社の事業継承の問題に焦点が集まります。どう絞り込むか、あなたの企業に本当に価値があるのか、もう一度見直すのも大事でしょう。1億円だと思っていたその会社は1000万円にも満たなかったという話はいくらでもあるのです。勝手な思い込みというやつです。

背伸びとジャンプ

個人でも会社でも将来に向けて安定的に成長したいと思っています。給与も増えてほしいし、会社の業績も〇年連続増収増益と聞けば到達感はあるでしょう。一方、最近の新興企業やスタートアップを見ていると突然大ジャンプを試みるところが多いように感じます。資本のチカラでブルーオーシャンを一気に征服しようという発想なのでしょう。果たしてどちらが正解なのでしょうか?

もちろん、力づくで一気に制覇できる能力があれば結構です。しかし、そんな人はまれな上にそこに突き進める運もあります。あらゆる環境で恵まれた条件がそろったところでうまくいくものなのです。ところが、大きなジャンプをすると転ぶ可能性も大きくなります。いわゆる反動です。私にはもちろんそんな才能はないし、征服欲もありません。

私を含めた一般人にとってどんな成長が良いのかと言えばつま先立ちしてもいいけれど足はちゃんと地につけてね、ということかと思います。手が届く目標を設定し、しっかりそれをつかんでいく、そしてそれを5年10年と続けていけばずいぶん高いところまで手が届くようになるという考え方です。

私は人生で一度だけジャンプしました。2004年の不動産事業の買収です。今考えてみればよくもあんな恐ろしいことをやったと思いますが、若かったからこそできたチャレンジだったのでしょう。ただ実感としてはその後の16年で堅実に事業をしてきたほうがしっかり成長と安定が伴っています。

後記

ノーベル賞有力候補の中村祐輔氏

来週からいよいよノーベル賞の発表が始まります。今年も生理学医学部門で中村氏と森氏、化学部門で藤田氏の名前が有力候補として挙がります。平和賞は激戦とされますが、それ以上に誰がもらっても反論が多い賞になりつつある気がします。文学賞、ついにあの人が受賞、となるのでしょうか?下馬評からは厳しいように見えますが。楽しみです。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2020年9月26日の記事より転載させていただきました。

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