インフラとしての役割を担う自動〇〇〇

2020年10月01日 16:00

誰もが使ったことがある自動販売機にまで新型コロナウイルスの影響が出ているそうです。

自販機で売っているもの何が多いかと考えるとすぐ「飲み物」だと思いつきますね。コカ・コーラ、サントリー、アサヒ、伊藤園、ダイドーなどなど様々な飲料メーカーの自販機がありますけれども、自販機で最も販売率が高いのはどこかというと、全体の販売シェア35%を占め、自販機台数は業界トップの約77万台を誇るコカ・コーラだそうです。そのコカ・コーラボトラーズジャパンの今年上期(1月から6月まで)の自販機の売り上げは前年同期比で15%減っており、飲料事業は64億円の赤字、販売数量は前年同期比11%減になったそうです。その理由は、コロナで人が外出しなくなったからですけれども、特に都市部の自販機の売り上げが大きく下がっているようです。

一方で、コロナの影響を受けて自販機での売り上げが伸びているものもあります。どういうものを売っているのかというとサンドイッチやおにぎり、あるいはそばやご飯もの、総菜を売る自販機です。そう聞くと、全てコンビニで売ってるものじゃないのと終われるかもしれませんが、まさにコンビニ代わりの自販機ということです。というのも、コロナになって出勤が減り、結果として社員食堂が閉まっているような場所に設置している自販機です。withコロナで引き続き非接触、あるいは以前からの人手不足というような課題がありましたから、こうした自販機は今後も伸びるのではないでしょうか。

有名な話ですから皆さんもご存知だと思いますが、日本ほど自販機が多い国は他にありません。建物の中ならともかく、そこら中の道に自販機が並んでいる国もやはり日本ぐらいです。以前、アメリカ人と話していたら、「もう信じられない」って言っていました。というのは、「まるで路上に金庫があるみたいだから」と言っていました。言われてみればその通りで、自販機の中には絶えずお金が入っていますから、「アメリカで道路上に設置してあれば1日で自販機そのものがなくなるか壊される」と言ってましたね。

それだけ日本は治安がいいということでもありますが、そんな日本での自販機設置台数はすでにピークを過ぎています。全国の自販機設置台数は最も多かった平成12年の560万台から令和元年には410万台と、5分の1以上も減っており、設置台数も販売数量もピーク時の7割程度に落ち込んでいます。それでも自販機自体がなくなることはありえないでしょうし、今後も進化を続けていくと思います。

私は、都市部であればすぐに自販機が見つかりますし、田舎でも幹線道路などには自販機があることから、貴重なインフラだと思います。例えば地震のときなどに飲料水などを無料で提供するプログラムが作動する自販機です。災害対応自販機の設置は、災害時における飲料提供協力など自治体と結び、社会貢献として飲料メーカーが設置を進められています。

また先ほど、日本は治安が良いと言いましたけれども、当然プライバシーに配慮した上で自販機に防犯カメラとしての機能、役割を持たせるということなんかも私はあっていいと思います。

個人的にも、これからの人口減少、人手不足、自然災害など日本の課題を解決するような自販機の進化に期待したいと思います。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年9月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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