米大統領選、激戦州のうち開票結果が一番早く判明する州は?

米大統領選まで1週間を切るなか、今週は数々のアノマリーをご紹介させて頂きました。

(カバー写真:5chw4r7z/Flickr)

(カバー写真:5chw4r7z/Flickr)

今回は、開票動向に注目。今年の米大統領選は、10月28日時点で既に約7,580人が期日前投票を行いました。2016年時点に投票を行った1.39億人の55 %に相当します。そのうち約6割は郵便投票が占めるだけに、開票に時間が掛かる見通し。なぜなら、不正防止を狙い本人確認に時間を要するためです。

期日前投票を直接行う場合に長い行列が出来上がったのは、単に投票者が増加しただけではありません。本人確認の他に有権者登録済みかをチェックする必要があり、限られたリソースで行うとあって手間と時間が掛かるのですね。

同様のことが郵便投票にも該当し、確認作業は①本人によるものか、②有権者踏力済みか、③適正に投票したか――などを確認する必要があります。こうした作業は当然ながら郵便投票を受け取ってから行うだけに、時間を要することになります。

開票作業を迅速に終了すべく、多くの州は投票日以前に作業に当たっています。例えば今年の激戦州のアリゾナ州は10月20日から開始し、フロリダ州も同様で投票終了の午後8時までに集計が終了し一番乗りとなる公算が大きいのですよ。

オハイオ州やノースカロライナ州も事前に開票作業にあたっていますが、前者は11月2日消印有効の郵便投票の集計を11月10日まで、後者は11月3日消印有効の郵便投票の集計を後者は11月12日まで延長する方針。場合によっては判明時期が遅れる余地を残します。

チャート:州毎の郵便投票受領締め切り日 (作成:My Big Apple NY)

チャート:州毎の郵便投票受領締め切り日 (作成:My Big Apple NY)

一方でウィスコンシン州やペンシルベニア州などでは、投票日以降に開票が行われるため結果判明が他州より確実に遅れる見通し。さらに現時点ではペンシルベニア州も集計を3日延長できるようになったため、さらにずれ込んでもおかしくありません。

チャート:開票スタート時期一覧 (作成:My Big Apple NY)

チャート:開票スタート時期一覧 (作成:My Big Apple NY)

開票実施の状況を踏まえると、やはりオハイオ州とフロリダ州に注目すべきでしょう。何より、支持率でリードするバイデン候補の場合、フロリダ州かノースカロライナ州のいずれかで勝利すればホワイトハウス入りへの道が開けます。あるいはアノマリー上、トランプ大統領がどうしても勝ちたいであろうオハイオ州の他、南部のジョージア州とテキサス州のいずれかを獲得しても、政権を奪回できる見通しです。

運命の11月3日に向け米株相場は荒れ模様の様相。嵐の前触れなのか、いずれにしても決戦は来週の火曜日です。


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK –」2020年10月29日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。