参議院の「定数6減」法案を国民民主党と維新で共同提出。国会議員は自己保身ではなく筋を通すべき

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

11月26日は参議院の国民民主党さんと共同で、「定数6減」法案を提出いたしました。

維新・国民「身を切る」参議院の定数6削減法案提出

参議院は「一票の格差」を解消するために、なんと定数を減らすどこか増やす、しかも比例代表に「特定枠」という最低最悪の救済措置をビルトインする改悪を2018年に行っています。

さらにその際、増える国民負担に対応するために「参議院議員は歳費の1割を『自主返納』できる」というルールを作ったものの、一部の議員たちはそれすら守っていない状況です。

参考過去記事:
最低最悪の「議員定数増」法案が可決。小泉進次郎氏も賛成で、国会改革は後退必至か

低調で非生産的な国会、歳費の「自主返納」拒否議員が大量判明して幕を閉じる

そもそも維新の会は、身を切る改革の一環として「国会議員の定数3割削減」を掲げています。

なのでその党是からすれば「定数の6減」というのは非常に小幅な提案なのですが、3年毎に選挙が行われる参院では2019年に改正内容通り定数が3増え、このまま放っておけば2022年にまた3議席が増えてしまいます。

そして3議席増えると、また億単位のお金をかけて参議院会館が改修工事されることに…

参議院議員会館 定数増で1億8000万円で改修工事(2019年1月、NHK)

このタイミングで定数を元に戻さなければ、2022年の参院選で定数が3増え、また同じことが繰り返されてしまう。選挙を考えると、1年前には法改正が必要です。

それだけはなんとしても防がなければいけないので、多くの賛同が得られやすい・最初の一歩として「定数6減」法案が策定・提出される運びとなりました。

そしてこの定数6減法案は、かつてほぼ同内容を国民民主党が提出していた経緯もあり、共同提出に至りました。

どこに主眼を置くか、という点で温度差はあるものの、「特定枠」という自己保身・自己都合の不公正を正すべきという想いは共通していると思います。

一票の格差についても、解消の方法論は様々あるとはいえ、解決すべき大きな課題の一つであると私も考えています。

なお私も本法案の策定に少しだけ携わったので(すでに過去提出された内容だったので微修正と党内調整程度)、記者会見に同席したところ、

「これで維新と国民民主党の連携が始まるのではないか?」

という気の早い質問もありましたが(苦笑)、連携できるところは連携するというのは、政策提案型の政党同士として当たり前の姿勢

ぜひ定数6増に反対していた他の野党にもご賛同いただき、早期の審議入りを目指していきたいと存じます。

ご注目と世論からのご支援をいただければ幸いです。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年11月26日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。