秋篠宮の結婚容認を「賢明」という意見に異議あり

2020年12月01日 15:01

宮内庁サイトより

「眞子様の結婚を容認する」と秋篠宮殿下が誕生日の記者会見で仰ったのは、事実だが、これを新聞の見出しとするのは、ずいぶんと無責任でミスリーディングだと思う。

「親としては尊重すべきものだと考えている。結婚を認めるということだ」とされる一方、「決して多くの人が納得し喜んでくれる状況ではないと思っている」「結婚と婚約は違う」とも述べ、今後の予定も「追って考えていく」ということだ。はっきり言ってなにをおっしゃっているのかよくわからない。

これを「眞子様の結婚を容認する」と一言で要約するのは乱暴でミスリーディングだ。

世論の反応は、普通なら、お祝いムードだが、現実はほど遠い。「決して多くの人が納得し喜んでくれる状況ではないと思っている」と殿下がおっしゃっている通りの状況なのである。

もちろん、両手を挙げて賛成の人たちもいるが、その大半は、これが皇室制度にダメージを与えることになるからそう言っているのであって、自爆テロ歓迎みたいな話だ。しかし、眞子様にそんな大それたお考えはないのは分かっているのだから、まことに困ったなしだ。

しかし、なかには、もう少し穏健な立場から殿下のお許しを賢明という論者もおられる。そんななかで、アゴラにおける中村仁氏の「眞子様の結婚を容認した秋篠宮は賢明」というのはひとつの典型なので、中村氏に敬意を表しつつ、これへの反論のかたちでコメントをしてみようと思う。

「結婚を認める」と、述べました。一般家庭では常識的な結論にせよ、重苦しい雰囲気の中で、よく決断したと思います』『婚約が破棄、破談になるようなことであれば…皇室全体が息苦しさをずっと引きずっていくことになったでしょう。

将来の生活設計もたたず、莫大な借金を抱え、借りたお金も返さないというトラブルを抱え、家族もだいぶ問題がありそうな男に、一億数千万円の持参金つきで送り出すことが一般家庭では常識なのではないと思う、

国際派ともいえる二人が悲恋に終わるようであれば、国際的にも日本のイメージにも傷がつくところでした。

どんなことがあっても将来も含めて結婚はダメだと強制するなら問題だろうが、「もう少しよく考えるべきで、少なくとも将来設計ができるまでは待て、一時金の使い道は自由でない」というのが、国際的な批判の対象になるとは思えない。欧州の王室でも、結婚は認めるが追放ということもよくあることだ。

「小室家の金銭トラブルに関する情報、うわさを乗り越える眞子様のひたむきな思い」を秋篠宮も尊重したのでしょう。

「うわさを乗り越えるひたむきな思い」でなく、忠告に耳を貸さないというだけではないか。眞子様からこういうことだから心配しないでという説明はない。

これからも週刊誌などがあることないこと、伝聞や憶測を書き続けるに違いありません。日本が住みづらいなら、外国の弁護士資格でニューヨークで仕事ができるようにして、そこに住むのもいいでしょう。

週刊誌などが書いていることはあることないことではない。むしろ、遠慮してオブラートにくるんでいる。NYで弁護士資格をまだ取っておらず、取得したとしても、NYで弁護士として活躍することは非常に難しいと指摘されている。

小室さん側に不透明な話が多いため、「皇籍離脱に際に支払われる1億4千万円は、借金の支払いに使われるかもしれないし、返上すべきだ」との声も聞かれます。眞子様から一時金返上の申し出があればともかく、宮内庁側から拒否するのは難しいでしょう。

そういう心配があるというよりは、普通に考えてそうならざるを得ないわけだから、眞子様ないし秋篠宮殿下のほうが、不適切な目的に使われることはないと説明すべきことではないか。

一時金には皇室のイメージの維持という目的があるのでしょう。拒否すれば、「皇室は冷酷」という印象を与えるだけです。

国民が祝福しないような結婚をするので、一時金はいらない、2人で貧乏してもやっていくというのが皇室のイメージを傷つけるとは思わない。

(皇女制度が実現すれば)『「小室家の人になった眞子様は適格者か」という議論が起きる。圭さんが弁護士になり、借金問題も解決し、生活設計も成立するようになれば、世間の理解が進むこと期待します』

NY州弁護士として働き始め生活を維持し借金も返す収入が得られるまで待ってもいいのではないか。

美智子妃の失語症、雅子妃の適応障害の背景には、こんな勢力からの圧力の影響があったのだろうとも想像します。

美智子上皇后や雅子皇后と小室氏を一緒にするのは笑止千万。雅子さまの場合には、上皇陛下のお言葉が引き金と反皇室の方は仰っているが、中村氏が言うこんな勢力というのは誰のことなのだろうか。

不思議なことに、皇室活動をになえるどんな人物がおられるのか、情報が聞こえてきません。有資格の宮家、人物がどの程度、存在するのか。実際に復活させるとなると、線引きが必要になります。そのようなことが果たしてできるのだろうか。

旧皇族の復帰については、それを俎上にのせて調査などして具体論として議論すべきだというのが男系派の議論で、俎上に載せて検討することを阻んでいるのが女系派であるのだが、勘違いされているのでなかろうか。

誤解だらけの皇位継承の真実 (イースト新書)
八幡和郎
イースト・プレス
2018-04-08
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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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