朝日新聞のPodcastは「革命」の声だ 朽木誠一郎ゲスト回は神回だ

2020年12月11日 14:00

私がどんなに『朝日新聞』を好きか、君は知らない。数十年にわたり同紙を愛読してきた。「朝日がさんさんおはようさん」という昔のCMソングが、麻原彰晃マーチ、バニラ求人同様、頭にこびりついており。思わず、入浴中に歌ってしまうこともある。

業績不振に関する報道もあり、読者としてやや心配しているが、小島よしお風に「そんなの関係ねぇ」とばかりに、毎朝、風呂に入りながらiPhone12で愛読している。最近は「耕論」コーナーが特に面白く。面白い新聞といえば、最近は毎日新聞が狂い咲いているが、誰にでもわかるように説明すると天龍源一郎がいるから阿修羅・原が光るような、そんな関係だと思っている。川田利明、冬木弘道のように、東京新聞も輝いているのだが。

「でも、お高いんでしょう?朝日新聞に興味はあっても、お金を払うのはちょっと」
「朝日新聞、毎日新聞、東京新聞を呼んでいると、左翼と呼ばれるんでしょう?」
そんな不安を抱えている方もいるだろう。その悩みを木っ端微塵に粉砕する最強鬼畜兵器が「withnews」と、日本において出資している「ハフポスト」と、さらに朝日新聞のPodcastだ。初心者はこのあたりから攻めていくといいだろう。いや、これらは初心者にはもったいないくらいの超絶良コンテンツなのだ。そして、朝日新聞の本紙では踏み込めないような攻め具合なのだ。

ポッドキャスト:朝日新聞デジタル

特に筆者の最近のイチオシは、Podcastだ。いますぐ、黙って、スマホのPodcastに「朝日新聞 ニュースの現場から」を登録してほしい。

同社の気鋭の記者、神田大介氏がパーソナリティーをつとめる超絶良番組だ。同氏は「社名と実名を出して取材にツイッターを使った、日本最初の記者」なのだそうだ。津田大介氏、古田大輔氏と「メディア界のダイスケ業界」は層が厚いが、中でも注目の一人である。いや、真面目な話、彼の話し方、仕切り方は好き嫌いあるだろうが、知性と情熱、理性と悪ノリのミックスがナイスで。昔の深夜番組や、久米宏さんのラジオを聴いているかのような気分になる。

普段の紙面では扱えない情報を、より踏み込んで、しかも、記者に光をあてて語らせているのがナイスだ。私は8紙を自費で購読する新聞好きだが、だんだんと「推し記者」が生まれてくるものである。あの朝日新聞記者の生の声を聴けるのだから、ファンにとってはたまらない。まさにネット上の楽園である。

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特に、108回目となる、7日(月)に配信された回、今をときめくwithnews副編集長朽木誠一郎氏が出演した回は神回だった。同氏のウェブメディアに関する知識、問題意識もさることながら、医学部出身というユニークな経歴の彼が、情熱的に、メディアの問題点、危機感について語っている様子は胸を打つものだった。勤務先からギロッポンまで車を飛ばしているときに、聴いたのだが、車内で快哉を叫び、涙するレベルだった。これが無料で聴けてしまうとは!

朝日新聞のPodcastは、まさに「ゲリラレディオ」である。声による革命だ。ラジオはRadikoやPodcastで古くて新しいメディアとなったが、そのPodcastは新しくて古いメディアになりつつあった。そこに一石を投じるのが、この朝日新聞の取り組みである。

まだまだ聴ききれていないが、今後も、これまでも愛聴してきたTBSラジオ「Session-22」と、この朝日新聞の番組、さらには、日経トレンディのPodcastあたりを通勤中や仕事中にチェックし、意識高く情報収集をしたいと思う。

よかった。朝日新聞のPodcastが聴ける国に生まれ育って、私は本当によかった!


編集部より:この記事は千葉商科大学准教授、常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2020年12月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部准教授

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