地検特捜部が任意聴取:安倍前首相はどう落とし前をつけるのか

政治家は、すぐバレるような嘘を吐かないで済むように、あれやこれや工夫するもので、答え難い質問については、大体はノーコメントやはぐらかし、時にはご飯論法で応対するものである。

桜を見る会の中止を発表した当時の安倍前首相(2019年11月、官邸サイトより)

菅さんは、そういう意味では実に正攻法で対応しているようで、とにかくバレるような嘘は吐かないでノーコメントやはぐらかし一本鎗で対処しているようだ。

あまり格好はよくないが、嘘だけは吐かないように懸命に努力しているように見えるところは、見方によっては可愛いと言っていいのかも知れない。

しかし、安倍前総理はお付きの人たちが愚かだったのか、普通の政治家とは違った対処の仕方を教えてしまったようだ。

選挙に勝ち続けている慢心がなせる業だったのかも知れない。

お付きの方々のお追従や過度の忖度で、安倍前総理はトンデモナイ国会答弁を繰り返してしまった。

まあ、恥ずかしい限りである。

穴があったら隠れたい、と思うのが普通の人の感覚だと思うが、安倍前総理が最終的にどうするのか今はまだ分からない。

安倍前総理の国会での答弁が間違いだらけだったことは歴然たる事実である。
SNSで安倍前総理の国会答弁の模様が繰り返し流れているが、何であれほど力強く間違った答弁を繰り返してしまったか。

安倍前総理に対する検察当局の聴取が22日行われたようだが、これで一件落着とは絶対にならない。

予算員会での答弁の誤りを陳謝するのなら、やはり予算委員会でやらざるを得ないだろう。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年12月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。