2021年に起こりそうなこと10大予想

2021年01月04日 06:00

Urupong/iStock

カナダの某雑誌で毎年紹介しているヒロの10大予想。雑誌に入稿するのは12月初旬なのでそこから3週間ぐらいたつと少し想像力が増してくるものです。まずは雑誌上で発表した10大予想、そしてそのあとに補足のおまけ予想をつけてみたいと思います。

1 コロナは春先までに克服の道筋

世界を震撼させたコロナはワクチンの効果と免疫の壁もありコロナウィルスが自滅する。人間の生存力、生命力、そして免疫力はコロナでより強く、強靭なものとなり、人間の勝利となる、という希望的観測を年初ぐらいははったりでもいいから言ってみたい。

2 バイデン大統領、国策に苦慮

バイデン氏は民主党内部の進歩派や支持者の様々な声をなるべく受け入れ、表層を作ろう八方美人型体制となり、どの政策もまともに機能しない。さらに、コロナからの回復期待で現実社会に引き戻され、失業や社会不和、国が割れ、統一感が取れなくなる。アメリカドルは大きく売られ、アメリカ経済に再度危機感が生じる。

3 菅総理、継投せず

何度となく囁かれた解散もそのタイミングを逸し、秋の総裁選では支持率の低下を受け、熟考の末、首相を降りる。自民党は不祥事も多く、一枚岩になれず、分裂の危機を迎えるが、野党も遠吠えのままで進歩せず。表面的な構図は変わらないが、政治の構造破壊が起きて大幅な刷新がなされる。

4 株価は大幅調整へ

ダウ3万㌦を含め、アメリカの株価はロビンフッドバブルだと気が付く。IT関連からは社会構造を変えるほどの新製品が出ず、フェイスブックはSNS乱立の中で分社化バトルもあり、凋落となる。個人投資家の助成金相場は1929年の大暴落をほうふつとさせる個人の敗北が待ち構えている。

5 カナダは景気の足元がしっかり。不動産はもっと上がる

アメリカがダメでもカナダはアメリカのおこぼれをうまく拾いこみ、しっかりした経済回復となる。アメリカ向け原油や資源も好調、史上最高水準の移民者数が引き起こす住宅市場のブーム継続で中間価格層の不動産に強い需要。高齢化社会でシニア向けビジネスも大きく開花する。

6 日本はアメリカと中国の間に挟まれ、方向感を失う

アメリカ頼みの日本はそのはっきりしないアメリカの対日外交政策にイライラする。中国は習近平氏の訪日を画策し、すり寄る姿勢を見せ、日本国内では保守派とリベラル派だけではなく、中国ビジネスで受益しているグループとそうではない派で大激論となる。中国はそんな日本の世論を実は裏で操るが当の日本人は全く気が付かず。

7 「鬼滅の刃」と「嵐」のロストで若者のトレンドが形成されず

ジャニーズとファン層という集団マーケティングはすたれ、個人主義が更に強まる。鬼滅の刃のヒットも大きすぎてその反動で方向感を失う。その結果、若者は今以上にばらばらとなり、トレンドが形成されなくなる。

8 温暖化対策にESGという新しい尺度

2030年代の電気自動車、50年の排出ガス実質ゼロ化という明白な目標ができて国民が大変革にようやく目覚める。台風など天変地異が多い日本だからこそ世界で最先端を行くべきなのがESGだろう。環境、社会、ガバナンスを通じた持続可能社会は日本のコンパクトシティ化の本格的第一歩を踏み出すのか?

9 ZOOMに疲れて人々は人間社会を再発見する

オンライン飲み会は楽しくない。何故なら隣に座る彼、彼女の会話以上のときめきが生まれないからだ。だけど、大宴会のバカ飲みはもう卒業、仲の良い少人数で強い関係でいたことをしっかり噛みしめてオフ会、いや、リアル社会を楽しむ。「ようこそお帰りなさい、現実社会へ」となる。

10 オリンピック、開催されれば日本はメダルラッシュで過去最高へ

昨年はこのトピで「日本チームはムードが左右」と記した。21年、オリンピックが本当に開催されればコロナからの回復を象徴するオリンピック史上に残る大会になることは確実。その大舞台はお祭り的なノリが日本人のメンタリティをさらに引き上げ、過去最高だったリオの41メダルを大きく超える数をさらっていく。

以上が雑誌に掲載されている予想なのですが、いくつか追記をしてみたいと思います。

補足1 日本の政治は混とんに

菅政権は菅首相自身がテンションを保てるか、瀬戸際となり、二階幹事長も降りる。その時点で自民党は求心力を失うが、対する野党も檻の外から吠えるだけの経験不足で不安定ながらも今の政治体制が続く。

補足2 日経平均、3万円

海外からのマネーが流入し、乱高下の末、それでも日経平均を押し上げる。ただ、業種によりまだら感が強くなり、コロナで耐え忍んでいた企業に倒産の声が忍び寄り、必ずしも諸手を挙げてのバラ色相場とはならない。

補足3 トランプ旋風は収まる

ブームが過ぎると妙に冷静に物事が見えるもの。4年後に再びトランプ氏を担ぎ出したいというムードは消え、トランプ氏も4年後の再挑戦の熱意は下がる。但し、バイデン氏の政策と常に比較され、トランプ氏の相対的評価は上がる。

補足4 明白な社会の二分化

テクノロジーに使われる人と使う人で明白な差が生じる。受動型と能動型ともいえる。その間に仕事のやり方は大きく変化し、今までのポジションが消滅する業種が続出、変われない人から怨嗟の声が出る。このギャップを埋めるのは教育の変化しかないがそれには20年ぐらい要するため社会問題化する。

2020年が激震の年であったとすれば、21年は再興の年でもあります。それは前向きの社会だとも言えますが、コロナが与えた社会への影響はあまりにも大きく、我慢強く粘ってきた人にも限界が見えてきています。今年の春が本当の春になることを心の底から期待したいところです。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2021年1月3日の記事より転載させていただきました。

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