「都議会のドン」を中心に振り回される、権力闘争に塗れた千代田区政に終止符を!私の懺悔と挑戦

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日、東京維新の会は「いがらし(五十嵐)朝青」さんと共同記者会見を行い、本日24日から行われる千代田区長選挙における「推薦」を発表しました(Tweetで「公認」となっているのは間違いです。お詫びして訂正いたします)。

隠すつもりはないのでまず個人的なお話しをしますと、私は4年前、いがらし朝青候補(当時)のライバルであった現職区長を応援していました。

5選を目指すベテラン区長を推すのは、明らかに私の従来の政治理念とは隔たりがありました。

しかし、当時都民ファーストの会に所属していた私は、「まずは東京大改革を進めるため、この差異には目をつぶる」と判断しました。

参考過去記事:
現実的な選択の中で、理想と信頼をどこまで保てるか。新しい政治判断をするときに、過去の自分と向き合うこと(2017年1月)

上記のブログのようにあれこれと悩んで自分の信念に妥協した結果、応援した区長は任期終盤で汚職事件を起こし、危惧していた「多選の弊害」をこれ以上ない形で証明する結果となり…。

昨日、久しぶりにゆっくり話した五十嵐さんからは、

「いやあ音喜多さん、講演会とかで『若い人に投票するべきだ』であれだけ言ってたのに、高齢の現職を応援するんだもん。とんでもないポジショントークをする人だなあって思いましたよ!(満面の笑み)

という火の玉ストレートをいただきました。誠に申し訳ございません…。

しかし、そうした経緯を乗り越えて今回、4年前の過ちを払拭する機会をいただいた五十嵐さんに、まず心より感謝を申し上げたいと思います。

4年前の区長選挙は「都議会のドンVS小池百合子」という構図でしたが、結局、今回も千代田区長選挙は「都議会のドン」という大いなる昭和の遺産・しがらみを軸に展開されます

外形的には

自公推薦候補 VS 都民ファ(小池知事)推薦候補 VS 維新推薦候補

という構図になる見込みであるものの、実はそうではないことが明らかになりつつあるからです。
※「自主応援」の政党もあるようですが、戦略的な連携は一切ないのでここでは置いておきます。

まさかの小池知事との共闘 “都議会のドン”内田茂が明かした「本当の関係」

今回、自民党は分裂選挙。なんと「都議会のドン」は小池知事と密約を結び、自分の息子を都議にする際に妨げないことを条件に、都民ファ推薦予定候補の応援に回るとされています。

都民ファ予定候補(現職都議)は区長選に当選できればハッピー。

空いた1人区の都議枠には、内田茂氏の息子が収まってハッピー。

さらにはそこに、マンション購入汚職事件を起こした現職区長も乗っかっている。

本人たちも否定されていないことから、概ね事実なのでしょう。

こんな都民・千代田区民を置いてけぼりの権力闘争・禅譲出来レース、見過ごして良いのでしょうか??

このまま自公推薦候補が勝っても、都議会のドン&小池知事の推薦タッグ候補が勝っても、千代田区を舞台にした醜い権力争いはずっと続いていくだけです。

そしてこうした「昭和の古い政治構造・権力闘争」こそが、区議会・区政に自浄作用を失わせ、今般の現職区長によるマンション不正購入汚職事件につながったのだろうと確信をしています。

この伏魔殿・千代田区政に一石を投じられるのは、いがらし朝青しかおりません。

本日24日からいよいよ、区長選挙・区議会議員補欠選挙がスタート。

私が所属しているもう一つの地域政党「あたらしい党」は、梅田なつきさんを公認予定者として発表しています。

4年前に違えた道を、能うならば正しに行くために。私自身も全力で闘います。

緊急事態宣言下の難しい選挙となりますが、ぜひご注目いただければ幸いです。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年1月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。