医療従事者ワクチン優先の裏で高齢者施設で死者続出

480万人もの医療従事者等を優先させるというお手盛りで、もっとも危険で諸外国で最優先とされている高齢者施設の入居者や職員を後回しにすることを、暴挙で悲劇をもたらしかねないと私はアゴラでも繰り返し書いてきた(残念なことにグーグルなどの検索機能でアゴラのコロナ関係の記事は冷遇されているので拡散が十分でなかったのが悔やまれる)。

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そうしたところ、大阪府門真市の高齢者施設で新型コロナのクラスターが発生し、入所者14人が死亡していた。神戸市にある高齢者施設でも新型コロナウイルスに感染した入所者23人が死亡していたらしい。

480万医療従事者等優先接種の犠牲者という以外の何であろうか。海外でなら最優先でこの人たちや施設の職員がワクチンを接種されているのである。

私はこうした事態を警告してきたし、そうなったら、医療従事者等優先など決めた尾身茂コロナ分科会長や厚労省の医系技官、それを要求した医師会などの責任だといってきた。

はっきり言っておこう。この2ヶ月の遅れで亡くなる人は、医療従事者優先でなかったら、ほとんどが命を落とす必要がなかった人たちだ。超高齢でない医者などが罹っても、めったに命を落とすことはないのだ。

(「ワクチン接種を高齢者より医療関係お手盛り優先は日本だけ」News Crunch 4月16日)

しかし、与野党の政治家もマスコミも非常識な医療従事者等優先に異議を唱えなかった。この国はお医者さんたちに滅ばされかねない。本当に一揆が必要だ。

4月中旬以降、門真市の高齢者施設で入所者と職員の計61人が新型コロナウイルスに感染し、入所者14人が死亡したことが判明。門真市によると、亡くなった入所者の「複数」が「入院先が決まらず施設で療養中」だった。

神戸市長田区の高齢者施設でも、入所者ら100人超がコロナに感染し、このうち少なくとも10人以上(別の報道によると23人)が死亡した。人数を確定できないのは、コロナ死かどうかを精査中のためらしい。

私の他にも、永江一石さんもこのテーマについて書いておられたが、主要なSNSや検索サービスが、自分たちの気に入る記事以外を排除することは本当によくない。多数派が正しいとは限らないのだ。