Re: 赤の女王 - 凄まじいスピードの時代 - 渡部薫

2009年03月01日 12:30

池田さんの「赤の女王」を読んでアフリカの古いことわざを思い起こしました。

「シマウマよ、起きたら走れ!さもなくば喰われるぞ」
「ライオンよ、起きたら走れ!さもなくば飢え死にぞ」

ジャングルの掟は厳しい。そして資本主義の本当の姿もまた弱肉強食の世界でしょう。


アフリカのことわざは、たとえ百獣の王であってもシマウマと立場は変わらないことを教えてくれます。どんなに強い者であっても走り続けなければならないのです。

止まる、ということはすなわち死に向かって衰退していくという「赤の女王」の話とつながります。

ベンチャー起業を志せばこのことわざが自然界だけでなくビジネス世界にも通じると体感できます。「起きたら走れ!」を実践しないと常に死と隣り合わせのリスクを背負っているのです。しかし現代社会ではもう走るだけでは十分ではなく、どのくらいのスピード走らなければならないか知っておく必要があります。

ウェブビジネスの世界で言えば、この走るというスピードは想像を絶します。例えばGoogleのクローラーロボットは最も速いロボットで3分前の情報をインデックスします。そして今Twitterというサービスではリアルタイムの情報収集と検索を実現しています。うまく説明できないですが、私たちが目の前にしているウェブ情報化社会ではとんでもないスピードで走っているということです。

身近な話ですが、一般業務でメールを携帯電話に転送していない、18時以降のメールには翌日の就業時間まで返信しない、土日、祝日も一切連絡が取れない、というような20世紀型のコンプライアンスに縛られた就業規則や上層部の意識ではこの凄まじいスピードの時代で生き残って行くのは難しいでしょう。

20世紀のビジネスは基本的には足で稼ぐビジネスでした。クルマ、飛行機を使って遠くに速く進んで商談を進めるスタイルです。21世紀はもう足で稼ぐ時代ではありません。脳の情報処理スピードを上げ、インターネットでビジネスするのです。これからは脳で稼ぐ時代なのです。単に走るだけではだめです。脳をネットにつなぎ、並列処理できるくらいスキルを磨きスピードを上げることです。クラウドコンピューティングではなくクラウドブレインニングが始まっているのです。

「脳を走らせろ!止まったら死ぬぞ」

起業家 渡部薫

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