子ども靴10円、ビジネス靴20円、USB Flashメモリ10円、iPhoneはSIMロックフリーで買える - 渡部薫

2010年01月14日 17:21

Googleが中国から撤退する可能性があるらしい。昨日はそんな衝撃的なニュースが駆け巡った。中国の知識層はそれが愚かな決定だと言い、Alibabaのジャック・マーCEOも「放棄は、最大の失敗」と言っている。

アリババ馬氏「放棄は、最大の失敗」-グーグル中国撤退検討で

グーグル、中国撤退すれば「史上最も愚かな決定」-中国識者


さて、Googleの理念には「邪悪になるな – Don’t be Evil」という有名な言葉がある。今回中国はGoogleに対して邪悪になったのだろうか。また「スーツがなくても真剣に仕事はできる。」という言葉もあり、「中国がなくても真剣に仕事ができる」という一説を加えたのだろうか。

「中国を放棄することは、世界の半分の市場を放棄することに等しい」と言われているが、Googleは中国という経済圏を失うのだろうか。おそらくGoogleがいなくても中国の経済は止まらないし、中国のインターネットの進化も止まらないだろう。

インターネットは何も情報の世界だけに破壊的なイノベーションを起こしているわけではない。流通や貿易と言った国際間の商取引にも破壊的な影響力を及ぼし始めている。ちょうど昨日、楽天の三木谷社長が言ったように、「インターネットは情報や金、モノの流れを根本的に変える革命である。政治家はインターネットという怪物を理解していない。明治維新以上のインパクトがある」のだ。

モノの流れについて、我々はインターネットの破壊力を知らなすぎるのだろう。

ここにいくつか個人でも購入できる衝撃的な商品リストを掲載する。あまりに信じられない価格で途方にくれるかもしれないし、このサイトでしばらくあらゆる商品の価格を調べたくなるかもしれない。

中国アリババサイトとアリババが提供するコンシューマ向けAliExpressというサイトだ。
ここではなんと、子ども靴は10円ビジネス靴は20円USB Flashメモリ10円iPhoneはSIMロックフリーで買える!
(多少ロット数の確保と輸送料がかかるけどね、いろんな仕入れ値を探ってみてください)

巷ではユニクロ型デフレとかユニクロ悪玉論とか言われているようだが、インターネットの現実を知っている僕からしたらこれはデフレではない。インターネットによる流通の破壊的イノベーションが起きているのである。ここにある商品の品質と個数、輸送料が個人消費の許容範囲に収まれば、イオンやセブンの安売りに飛びつくだろうか。990円で売っている子ども靴は10円~50円で買う事ができる。近所のママさんが集まれば数量と輸送料の問題も解決できるだろう。

ソフトバンク孫正義社長は、「モバイルインターネットを制する者がインターネットを制する。アジアを制する者が世界を制する」という言葉を残しているがその理由の一端がここにあるのだろう。

インターネットと中国を知ることは、どうやら新しい市場ルールを学ぶことにつながるのかも知れない。

インターネットの破壊力はすさまじい。これからは買う側も売る側もグローバル社会で競争に晒されるのだ。そして同時になんてエキサイティングな世界が待っているんだ、と思わずにいられない。

起業家 渡部薫

P.S.
AliExpressで何か買った人がいたらレポートしてほしい。ほんとにその値段で買えるのか(もちろん買えるんだけど)、その体験を聞きたい。

※AliExpressの商品は1個単位で購入できるものもあれば、10~100とかある程度のロット数の価格条件がある。また輸送料を入れると割高になる場合もある。日本からもクレジットカード決済で購入することができる。

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