
みなさんはGooglezon(グーグルゾン)をご存知だろうか。知っている人は知ってる有名な未来像だ。
Googlezonとは、近未来の予想を語るフラッシュムービー「EPIC 2014」の中で、2008年にGoogleとAmazonが合併してできるとされる架空の企業。
残念ながら日本語訳ビデオがなくなっているので英語が苦手な方は解説ページを参照してください。
「EPIC2014」は続きの「EPIC2015」もある興味ある方はこちらをどうぞ。
さて、今日僕はGooglezon(グーグルゾン)ではなく、Sonygle(ソニーグル)についてその可能性を検証しようと思う。
AppleとGoogleが最終戦争に突入したことは、最近よくメディアで取り上げられている。
「Apple Google 戦争」というキーワード検索してもズラズラ出てくる。
Appleのスティーブ・ジョブズCEOは公の場でもGoogleに対する攻撃を始めている。
アップルの特許訴訟--HTCが標的になった理由
GoogleとAppleがいよいよ対立へ
まあ、このあたりは昔のApple対Microsoftの焼き直しだね、みたいな感じで客観的に見ている。それよりも重要な視点は、この戦いによって業界の勢力図がどのように変わっていくか妄想することだ。妄想なので仮説でも未来予想でもないと断っておく。
■チャプター1:SONYはネット企業になれなかった
今日ニュースで、「Google、ソニー、IntelがAndroidベース「Google TV」を開発中か - NYT報道」が出ていたが、さてさてさて、ここから未来を想像してみよう。
SONY、ヤバいですね。PS3も予想外で事実上SCEはSONYに吸収され、PSP2も出るのか出ないのははっきりしない。ゲームビジネスはiPhoneやソーシャルゲームのオンラインカジュアルゲームに移行しており、その対応ができていない。ウォークマンはとっくの昔にiPodにやられて、せっかくSONYミュージックを持っているのに、iTunesを作ることができなかった。薄型テレビ戦争では、ずいぶん前にプラズマから撤退し、液晶のBRAVIAがなんとかがんばっているが、世界的に見ればサムソンやLGの40〜50型で10万円代(下手すると10万円切る)価格破壊によってシェアはあがってない。利益も当然上がってこない。有機ELも撤退。
携帯電話事業のソニーエリクソンも好調とは言いがたく、世界シェアでいうと4.5%、今後スマートフォン化が進めば進むほどOSを持っていない携帯電話ハードメーカーはますます価格競争にさらされパソコンのような市場になっていく。。。
一方、iPhoneのシェアは2008年が8.2%だったのに対し、2009年には14.4%とシェアを大きく伸ばしている。また、Androidは2008年のシェアは0.5%だったが、2009年には3.9%となり、市場が立ち上がったと言えそうだ。
AppleがiPodとiTunesをリリースしてから約10年立つが、その間ソニーはネット戦略で有効な手を打てず、頼りのゲーム事業もユーザが付いてこず、テレビ事業は安値攻勢にあって、我々が知っているソニーの強さは影を潜め、徹底的にやられている。唯一、ソニーピクチャーズが好調だ。このコンテンツ事業とゲームエンターテイメント事業を携帯電話やテレビと融合させる戦略が残っているが、どこまでうまくいくかわからない。
もう認めるしかないだろう。
今のエンターテイメント(音楽、映像(映画・テレビ)、書籍)ビジネスとテレビ、PC、携帯電話、モバイル端末ビジネスはネットビジネスであるということを。
そして多くの人がまったく理解不能状態にあるのはそれがクラウドコンピューティング+モバイルインターネットビジネスであるということだ。
残念ながら日本のメーカー(ソニー、パナソニック、シャープ、その他)はクラウドもモバイルも、OSもコンテンツ流通プラットフォームをもっていない!
ハードウェア価格は限りなくフリーに向かい、ハードのコストはコンテンツやクラウドコンピューティングの利用料から半永久的に回収するビジネスモデルになるが、そこについていけてない。
■チャプター2:Apple と Google の最終戦争勃発
AppleとGoogleは奇妙な関係だが、向こう10年を考えると対立せざる得ない。すでにiPhoneとAndroidが、iPadとAndroidスレートが、Apple TVとAndroid TV、iTunesとGoogle Search (Android Market)が、iTunesアカウントとGoogle Checkoutが、iPhone位置情報サーブスとGoogle Mapサービスが、と数え上げればきりがないくらい両者は対抗せざる得ないのだ。
AppleにあってGoogleにないもの、そしてGoogleにあってAppleにないもの、この戦争を左右する最大のものを上げよう。
・クラウドコンピューティング
Google は史上最強のクラウドコンピューティングパワーを持つ企業である。最近では太陽の動きに合わせて蓄電し、月の動きでクラウドを稼働させサーバを冷やす構想まで披露したが、この巨大サーバ群に対抗するのは非常に厳しいだろう。だがGoogleのクラウドがマイクロソフトの事業ドメインを攻撃することをメインとし、メールやドキュメント、ウェブサイトを対象としているのに対して、AppleのクラウドはiTunesをベースにしており、音楽、写真、動画が対象だ。動画はYouTubeを持っているGoogleが優位性を持っているが、Appleのエンターテイメントクラウドは、すばらしいインターフェースによってユーザに感動的な体験をさせることができるのでGoogleに十分対抗できるだろう。
・iPhone対Android
Mac対Windows戦争の再来と思うだろうが、ことスマートフォンの戦いに関してApple iPhoneはAndroid / Chromeに十分戦えるだろう。GoogleにはAppleのようなすばらしいハードウェアを作る経験が乏しく、スマートフォンのような身につけるファッション端末としての魅力を出すのはさらに難しいだろう。Nexus Oneを当初SONY に作ってもらいたかったというくらいなのでハードウェアの戦いでGoogleがAppleに勝てる要素はまったくない!
・リビングルーム
リビングルームにAppleはiPadと近い将来ほんもののテレビApple TVを持ち込むだろう。その場合、ハードとしてiPadとTVは付録のようなものでiTunesこそがリビングループの支配者となるだろう。リビングルームに求められるのはエンターテイメントであり、ビジネス情報やメール、株価情報ではない。GoogleがいかにAndrod TVを開発したとしてもiTunesに対抗できるコンテンツ流通プラットフォームを作らない限り、対抗するのは難しいだろう。
このように見てみると自ずと、GoogleとSONYの組み合わせこそが唯一Appleに対抗できる勢力となり得ることが見えるはずだ。
ディズニー / Pixarを持っているAppleに対して、SONY PICTURESが(マイケル・ジャクソンもいるぞ)、
ハードウェア設計で対抗するためにSONYのデザインとエンジニアを、
ゲーム機としてのiPhone / touch / iPadに対抗するためにPSPdroidを、
iTunesに対抗するためのソニーのコンテンツとGoogle Search / Android Marketを、
なにより今のソニーはビジョンを失いかけ、次の10年の事業戦略で迷走し、ファイナンスに少なからず不安もあるかもしれなければ、GoogleがSONYの買収という可能性を否定できない。それは両者を強烈に強くする事業シナジーと持ちつ持たれつ、の関係を築く可能性がある。Googleにとってもハードウェアの弱点を克服できるだけでなく、まだ輝かしいSONYブランドは魅力だろうし、PS3のマルチコアプロッセサーはGoogle PS3クラウドコンピューティングとしてPS4の可能性だって生まれて来る。
奇しくもPS3の生みの親である久夛良木健氏は2004年ごろコンピューティングパワーのリアルタイム性を予言しており、現在Googleが苦手としているリアルタイムウェブを先取りしていたのである。SONYがもう一度輝かしい未来を描くには、この組み合わせも悪くないのではないか。
もし将来、ストリンガーCEOがそのような決断をしたとしても我々日本人としてそのSONYの決断を受け入れる準備はできているだろうか。
Sonygle(ソニーグル)、このあり得なそうで、あってもおかしくない未来にしばし妄想あれ。
その時までこのサイトで遊んでくだされ。

P.S. sonygle.comを検索したらまだだれも登録してなかったので、登録しておいた。もし買収してSONYGLE(万が一)になったらこのドメインを譲ろうと思う。
P.S. 2006年頃、ここまで壮大でなくてもホリエモンがSONY買収を目論んだのは来るべきネット世界をやはり予見していたのだろう。
起業家 渡部薫
Twitterはこちら
「Apple Google 戦争」というキーワード検索してもズラズラ出てくる。
Appleのスティーブ・ジョブズCEOは公の場でもGoogleに対する攻撃を始めている。
アップルの特許訴訟--HTCが標的になった理由
GoogleとAppleがいよいよ対立へ
まあ、このあたりは昔のApple対Microsoftの焼き直しだね、みたいな感じで客観的に見ている。それよりも重要な視点は、この戦いによって業界の勢力図がどのように変わっていくか妄想することだ。妄想なので仮説でも未来予想でもないと断っておく。
■チャプター1:SONYはネット企業になれなかった
今日ニュースで、「Google、ソニー、IntelがAndroidベース「Google TV」を開発中か - NYT報道」が出ていたが、さてさてさて、ここから未来を想像してみよう。
SONY、ヤバいですね。PS3も予想外で事実上SCEはSONYに吸収され、PSP2も出るのか出ないのははっきりしない。ゲームビジネスはiPhoneやソーシャルゲームのオンラインカジュアルゲームに移行しており、その対応ができていない。ウォークマンはとっくの昔にiPodにやられて、せっかくSONYミュージックを持っているのに、iTunesを作ることができなかった。薄型テレビ戦争では、ずいぶん前にプラズマから撤退し、液晶のBRAVIAがなんとかがんばっているが、世界的に見ればサムソンやLGの40〜50型で10万円代(下手すると10万円切る)価格破壊によってシェアはあがってない。利益も当然上がってこない。有機ELも撤退。
携帯電話事業のソニーエリクソンも好調とは言いがたく、世界シェアでいうと4.5%、今後スマートフォン化が進めば進むほどOSを持っていない携帯電話ハードメーカーはますます価格競争にさらされパソコンのような市場になっていく。。。
一方、iPhoneのシェアは2008年が8.2%だったのに対し、2009年には14.4%とシェアを大きく伸ばしている。また、Androidは2008年のシェアは0.5%だったが、2009年には3.9%となり、市場が立ち上がったと言えそうだ。
AppleがiPodとiTunesをリリースしてから約10年立つが、その間ソニーはネット戦略で有効な手を打てず、頼りのゲーム事業もユーザが付いてこず、テレビ事業は安値攻勢にあって、我々が知っているソニーの強さは影を潜め、徹底的にやられている。唯一、ソニーピクチャーズが好調だ。このコンテンツ事業とゲームエンターテイメント事業を携帯電話やテレビと融合させる戦略が残っているが、どこまでうまくいくかわからない。
もう認めるしかないだろう。
今のエンターテイメント(音楽、映像(映画・テレビ)、書籍)ビジネスとテレビ、PC、携帯電話、モバイル端末ビジネスはネットビジネスであるということを。
そして多くの人がまったく理解不能状態にあるのはそれがクラウドコンピューティング+モバイルインターネットビジネスであるということだ。
残念ながら日本のメーカー(ソニー、パナソニック、シャープ、その他)はクラウドもモバイルも、OSもコンテンツ流通プラットフォームをもっていない!
ハードウェア価格は限りなくフリーに向かい、ハードのコストはコンテンツやクラウドコンピューティングの利用料から半永久的に回収するビジネスモデルになるが、そこについていけてない。
■チャプター2:Apple と Google の最終戦争勃発
AppleとGoogleは奇妙な関係だが、向こう10年を考えると対立せざる得ない。すでにiPhoneとAndroidが、iPadとAndroidスレートが、Apple TVとAndroid TV、iTunesとGoogle Search (Android Market)が、iTunesアカウントとGoogle Checkoutが、iPhone位置情報サーブスとGoogle Mapサービスが、と数え上げればきりがないくらい両者は対抗せざる得ないのだ。
AppleにあってGoogleにないもの、そしてGoogleにあってAppleにないもの、この戦争を左右する最大のものを上げよう。
・クラウドコンピューティング
Google は史上最強のクラウドコンピューティングパワーを持つ企業である。最近では太陽の動きに合わせて蓄電し、月の動きでクラウドを稼働させサーバを冷やす構想まで披露したが、この巨大サーバ群に対抗するのは非常に厳しいだろう。だがGoogleのクラウドがマイクロソフトの事業ドメインを攻撃することをメインとし、メールやドキュメント、ウェブサイトを対象としているのに対して、AppleのクラウドはiTunesをベースにしており、音楽、写真、動画が対象だ。動画はYouTubeを持っているGoogleが優位性を持っているが、Appleのエンターテイメントクラウドは、すばらしいインターフェースによってユーザに感動的な体験をさせることができるのでGoogleに十分対抗できるだろう。
・iPhone対Android
Mac対Windows戦争の再来と思うだろうが、ことスマートフォンの戦いに関してApple iPhoneはAndroid / Chromeに十分戦えるだろう。GoogleにはAppleのようなすばらしいハードウェアを作る経験が乏しく、スマートフォンのような身につけるファッション端末としての魅力を出すのはさらに難しいだろう。Nexus Oneを当初SONY に作ってもらいたかったというくらいなのでハードウェアの戦いでGoogleがAppleに勝てる要素はまったくない!
・リビングルーム
リビングルームにAppleはiPadと近い将来ほんもののテレビApple TVを持ち込むだろう。その場合、ハードとしてiPadとTVは付録のようなものでiTunesこそがリビングループの支配者となるだろう。リビングルームに求められるのはエンターテイメントであり、ビジネス情報やメール、株価情報ではない。GoogleがいかにAndrod TVを開発したとしてもiTunesに対抗できるコンテンツ流通プラットフォームを作らない限り、対抗するのは難しいだろう。
このように見てみると自ずと、GoogleとSONYの組み合わせこそが唯一Appleに対抗できる勢力となり得ることが見えるはずだ。
ディズニー / Pixarを持っているAppleに対して、SONY PICTURESが(マイケル・ジャクソンもいるぞ)、
ハードウェア設計で対抗するためにSONYのデザインとエンジニアを、
ゲーム機としてのiPhone / touch / iPadに対抗するためにPSPdroidを、
iTunesに対抗するためのソニーのコンテンツとGoogle Search / Android Marketを、
なにより今のソニーはビジョンを失いかけ、次の10年の事業戦略で迷走し、ファイナンスに少なからず不安もあるかもしれなければ、GoogleがSONYの買収という可能性を否定できない。それは両者を強烈に強くする事業シナジーと持ちつ持たれつ、の関係を築く可能性がある。Googleにとってもハードウェアの弱点を克服できるだけでなく、まだ輝かしいSONYブランドは魅力だろうし、PS3のマルチコアプロッセサーはGoogle PS3クラウドコンピューティングとしてPS4の可能性だって生まれて来る。
奇しくもPS3の生みの親である久夛良木健氏は2004年ごろコンピューティングパワーのリアルタイム性を予言しており、現在Googleが苦手としているリアルタイムウェブを先取りしていたのである。SONYがもう一度輝かしい未来を描くには、この組み合わせも悪くないのではないか。
もし将来、ストリンガーCEOがそのような決断をしたとしても我々日本人としてそのSONYの決断を受け入れる準備はできているだろうか。
Sonygle(ソニーグル)、このあり得なそうで、あってもおかしくない未来にしばし妄想あれ。
その時までこのサイトで遊んでくだされ。

P.S. sonygle.comを検索したらまだだれも登録してなかったので、登録しておいた。もし買収してSONYGLE(万が一)になったらこのドメインを譲ろうと思う。
P.S. 2006年頃、ここまで壮大でなくてもホリエモンがSONY買収を目論んだのは来るべきネット世界をやはり予見していたのだろう。
起業家 渡部薫
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こんな状態の会社がgoogleと組んだところでApplと戦えるかというと疑問が残ります。