コロナ禍でも思考停止が得になる 職員室は平常運転

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2度目の緊急事態宣言である。学校も前回ほど対応に混乱はない。みんな慣れてしまったのだろう。
ある小学校の職員会議ではこんなやりとりがつづく。
教員A「それでは、(休み時間の感染対策として)バスケットボールはNGで、長縄はOKでよろしいでしょうか」
教員B「いや、なんでバスケットボールはダメなの?(おれバスケ教えるの大好きなのに)」
教員A「(そんなこと言われても・・・)ご意見として拝聴いたします」
教員B「校長、決めてください!われわれには判断できないんだから。(責任は取りたくない。でもバスケはしたいなあ)」
校長「(そんなこと言われても)教育委員会からなにも降りてこないから、判断がつかないよ。教委からの指示を待つしかないなあ。(責任は取りたくない)」
教委としては、責任を取りたくなくて現場に丸投げしているのだが、現場も責任をとりたくないので、万事こんな具合である。
そして、B以外の教員はバスケットボールの可否などどうでもいいと思っているが、ここで発言すれば火中の栗を拾うことになる。とくにBはめんどくさいやつだから・・・。
外部から見れば些末なことだが、意志決定できないのが学校の病でもある。
そんな先生たちが「生きる力」「主体的・対話的で深い学び」「積極的・能動的な授業・学習」と言っているのだから、現在の学校はとてもシュールな光景である。
たしかに、弟子が圧倒的にダメな師を超えるということは理屈の上ではないことではないが、なんでそんなにシンキングがポジティブになれるのか。
「隗より始めよ」と言いたくなってしまうのは、私だけだろうか。
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