マイケル・ジャクソンのその突然の死は、残された映像によって世界中で改めてマイケルの偉大さを知らしめています。スカパーではずっとマイケルの追悼番組を放送しているし、YouTubeには無数の動画が上がっています。
見た人も多いと思いますが、CNNでは死の24時間前のリハーサル映像が放送されました。
Michael Jackson Rehearsal Footage – This Is It – 2009
その元気な姿とパフォーマンスからは、すぐそこに彼の死が迫っているようには見えません。そしてもう一つ注目すべきはマイケルと一緒にツアーで踊るはずだったダンサーたちです。
Michael Jackson This Is It Tour Rehearsals & Auditions 2009
彼らの悲しみとショックはとても大きいでしょう。何千人ものオーディションの中から選ばれた彼らにとってツアーは最大の見せ場だっただろうし、今後のキャリアにも大きく影響しただろうからです。
起業も同じようなものです。激しい競争を勝ち抜いても思いがけない障害で行く手を阻まれることもあります。成功などだれも保証してくれないのです。
しかし一つだけ確実に言えることがあるとすれば、それはチャンスというものはそれを掴もうとする者だけにしか訪れないということです。そしてチャンスを掴むということは、競争社会に一歩踏み出すという行動力に他なりません。
成功の反対にあるのは失敗ではなく、挑戦でしょう。失敗は成功への道筋にしかすぎず、その向こうに新たな挑戦と成功が待ち受けているのです。ツアーは実現しませんでしたが、ダンサーたちはオーディションの最後にマイケルと抱き合い円陣を組んだその瞬間にダンスキャリアにおける大きな成功を掴んだに違いありません。
起業家 渡部薫
コメント
マイケルマイケルって一部の熱狂的なファンと米国のマスゴミが騒いでるだけですね。あと一週間もすれば世間的には冷めると思いますが。起業などは私はビジョンを持った人が挑戦するものであって万人がする必要もなければ、それが最上のものとも思いません。挑戦するとか、成功をつかむとか安っぽい台詞で表現するのは事実を正確に捉えてはいないと思います。
世間が活力を取り戻すことは必要だと思いますが、安易な起業が増えて行き詰まってしまう人が増えるのは問題です。ネットで受け入れられたサービスを見れば明らかなように私達が望むサービスを見出し実現できるのでなければ安易に行動すべきではないし、起業という視点だけではそうしたチャンスやビジョンもつかめないかもしれない。寧ろ今の時代個人的な成功という狭い観点より視野を広げることの方がビジョンにつながるような気がします。
なんだか個人崇拝と起業を結びつけるのは安易すぎませんか?
先日、渡部氏が森氏・小川氏とパネリストとして出席したシンポジウムでのことです。
質疑応答の中で、私の起業に伴うリスクをどう乗り越えたのか?という質問に対して、起業するために大学を中退したと言う、渡部氏は「リスクの考え方が他の人と違う。自分は起業しないで、既存企業に身をうずめること自体にリスクを感じた」と答えられた。
興味深いことに森氏(東大・興銀出身)はリスクを乗り越えるために慎重な計画と準備をしたとのこと。
また、小川氏は起業せざるを得ない状況に追い込まれ、会社を設立した、と言う。
ここから、起業にかかわるリスクに対する考え方は”3者3様”であることがうかがえます。
渡部氏の「リスクの考え方が他の人と違う。自分は起業しないで、既存企業に身をうずめること自体にリスクを感じた」と、言う言葉は新鮮でした。
不況で、会社にすがり付いて経済変動が通り過ぎるのを息を潜めて待っている人が多い中、”既存企業に身をうずめること自体にリスクがある”と言う考え方は、人生のリスクヘッジを行う上で重要だ、と私は感じました。
satahiro1さん、フォローありがとうございます。そうですね、僕があのとき言いたかったのは「リスクはコントロールできる」ということです。リスクは全部全部一緒じゃないですよ、と。そのリスクが自分や家族、周りの人に取ってどんな影響があるのか、乗り越えるためにどのくらいパワーが必要なのか、破産してしまうほどリスクがあるのかなどちゃんと計算してみようと。その時点でコントロールできないと思えばその時期ではないし、コントロールできると思うなら挑戦できますよと。僕が学生時代に自信を持って企業に就職しなくても、仮に一人の力でも生活するくらいのリスクはヘッジできると思っただけです。もちろん今起業するとすれば変数は多いですけどね(苦笑
その分力もついているので結局同じかもです。
…チャンスの女神には後ろ髪がない…
よく言われるように、何事かに成功しようとすれば周到な準備とそのチャンスを自分のものにするために心意気を常に持ち、その機会を貪欲に窺っていなければ、成功は覚束ないと言う事でしょう。
>ツアーは実現しませんでしたが、ダンサーたちはオーディションの最後にマイケルと抱き合い円陣を組んだその瞬間にダンスキャリアにおける大きな成功を掴んだに違いありません。
渡部さんが例に挙げられた”マイケル・ジャクソン”との関わりで何千人ものオーディションの中から選ばれたバック・ダンサーたちにとってマイケル・ジャクソンと過ごした短い時間は彼らに取り、今後のキャリアを考える上で代え難い経験だったでしょう。
私たち誰もが”人との出会い”がその後の人生を大きく変えると言う経験をします。
いわゆるメンターと呼ばれる人々との出会いです。
先日の渡部氏らが出席されたシンポジウムで私は、村上憲郎氏の話にも大いに益を得ました。
村上氏は人生を振り返って、「転職ではない。転”社”を重ねてきたのだ」と仰っていました。
そのあと個人的にお話した時に”エンプロイアビリティ”という言葉を話されました。
どこで働くにしても要求されるスキル以上のものを発揮し、会社の利益に貢献するために最善を尽くす―そのような態度を身につけるように私は励まされました。
私はあの会場に渡部氏や他の多くのパネラー達を”メンター”と思い定めた人々が多かった、と確信しています。
大前研一氏は次のように述べる。http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090713/167004/?P=5
「中国で旺盛な学生の企業家精神。学生富豪トップは資産140億円」
>さらに驚くのは、中国の大学生起業家の長者番付だ。IT関連企業を中心に平均資産はおよそ2600万元(約3億7000万円)。
>富豪トップはネットゲームの企業を経営する25歳の金津氏で、資産は10億元(約140億円)
>中国ではこのように学生の間で起業ブームになっている。上海市場も調子がいいので、IPO(新規株式公開)をねらっている企業が一時は3万社、一説によると6万社あると言われている。
>日本の学生は「公務員になりたい」「大学を出て、倒産しそうにない安全な会社に入りたい」という志望者が多く、JR東海やJR東日本あたりが人気を集めている。
>そういう話を聞くと、私は「しっかりしろ。何を考えているのだ。中国の学生を見てみろ」と尻をたたいて叱咤激励したくなる。
>起業家をめざす学生は中国だけではない。米国やインドも同じように起業を志す学生は多い。国内で激しい競争があるから、生き残った起業家達も磨き抜かれている。
>企業人だけではなく将来を担う日本の学生諸君にも奮起を促したい。
池田信夫氏もこう述べられる。
http://ascii.jp/elem/000/000/435/435893/index-2.html
「起業は自分の人生を自分で決めること」
>アゴラのシンポジウムで日本の起業家の元祖である西 和彦氏は「起業の目的は金じゃない。自分の人生を自分で決めることだ」といっていた。
>一般には、不況の時には資金調達が難しいため、起業が減ると言われる。事実日本の開業率は史上最低を記録しているが、それは起業の条件が悪いことを必ずしも意味しない。
>シスコもオラクルもマイクロソフトもアップルも、アメリカ経済が沈没するといわれた1980年前後に誕生している。不況期に創業した企業は競争率が低く、業績予想を慎重に見積もっているので生存確率が高い。
>不況期は起業のチャンスなのだ。