選挙には滅法強い無所属の会の人たちだが、その力をどっちの方に使うのか

無所属の会代表の岡田克也氏(Wikipedia:編集部)

ご自分の選挙には強そうだが、さてどの程度の求心力をお持ちなんだろうか。

見事に民進党の執行部の面子を潰すようなことをやってしまったのだから、その破壊力が凄いことはよく分かった。
民進党はこれで当分、二進も三進も行かないだろう。

民進党が前へ進むためには、回れ右をして後ろに向かって進むしかないだろう。
これからの歩みは、どうしても遅くなる。

後ろに向かって進むのだから、何が待っているのかまったく分からない。
落し穴が待っていれば、簡単に嵌ってしまう。

民進党の執行部の人たちは人間的にはいい人たちなんだが、破壊力とか突破力には乏しそうで、自分の力では前へ進めないようだ。

気の毒だが、民進党の先行きは見えている。
気が利いた人なら、二進も三進も行かなくなった民進党を早々に見放して立憲民主党に行ってしまうはずである。、

問題なのは、ご自分の選挙には滅法強い無所属の会という会派に所属されている民進党の衆議院議員の方々である。
個性が強いというか、我が強い人ばかりのようだから、無所属の会の人たちが民進党から離れて独自の新しい政党を作る方向で動くか、と言うと、どうも皆さん、そういう面倒なことまではされないようだ。

俺が、俺がの人たちばかりのようだから、どなたが旗を掲げてもその旗の下に集まろうとはされないだろう。

一国一城の主を束ねるのは難しい。

これらの人が力を発揮するのはあくまで遠心力で、求心力は殆ど持ち合わせていない、と考えておかれるのがいい。

民進党は、いずれ分党するしかなくなる。
立憲民主党と希望の党、民進党を一つにまとめ上げる役割を民進党なり無所属の会の方々が果たせる、などとはお考えにならない方がいい。

かつての民進党の再来を期するのなら、立憲民主党の旗の下に集まるしかないだろう。
支持率は10パーセント前後で推移するだろうが、今の民進党の支持率1パーセントよりは何倍も高い。

民進党の執行部の方々は、当分今のままじっとしておられるのがいいだろう。
民進党から去る人は、通常国会の会期中に相当数去ってしまうはずだ。

去る者は追わず、でいい。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年1月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。