【映画評】レオン

2018年02月27日 06:00

大手食品会社「朝比奈フーズ」勤務の派遣社員、玲音(れおん)は、よく見ると美人でナイスバディなのに、ネガティヴな性格と言動で男性から相手にされず、地味なOLとして毎日を送っていた。そんな彼女は、社内のイケメンとつきあうことになって喜んだのもつかの間、あっさり捨てられた上に仕事もクビになってしまう。一方、「朝比奈フーズ」のワンマン社長・朝比奈玲男(れお)は女好きで、女子社員へのセクハラまがいは日常茶飯事。そんな二人がある日事故に遭い、一命はとりとめたものの、心と身体が入れ替わってしまう…。

地味なOLとワンマン社長の心と身体が入れ替わることで巻き起こる騒動を描く爆笑コメディー「レオン」。原作はスマホマガジン「Hot-Dog-Press」で連載された人気漫画だ。有名映画と同名タイトルなのが少々気になるが、これは主人公の名前がれおんとれおということ。「転校生」や「君の名は。」を例に出すまでもなく、男女の心と身体が入れ替わる設定は、コミカルな描写もさることながら、男女の互いの心情を理解する心理描写に面白さがある。本作は、それに会社乗っ取りを企む陰謀や、玲音と玲男の思いがけない関係などがからんでくる仕掛けだ(注:あくまでライト感覚)。

そんなゴタゴタはこの際脇に置いて、本作で楽しんでもらいたのが、女好きのワンマン社長になった知英と気弱なOLになった竹中直人の爆笑演技合戦。竹中直人が上手いのは当然としても、韓国の人気ユニットKARAの元メンバーで、現在は日本で女優として活躍する知英が、中身は女好きのオッサンでありながら、女性社員を助けたり、社の危機に立ち向かったりと、サバサバした男っぽさで大奮闘していて微笑ましい。このテの話は、どうやって元通りの身体になるかが気になるところだが、本作では元に戻るだけでなく、もう一つ笑えるオチが。俳優たちの意外な魅力を楽しめるコメディーだ。
【60点】
(原題「レオン」)
(日本/塚本連平監督/知英、竹中直人、吉沢亮、他)
(爆笑度:★★★★☆)


この記事は、映画ライター渡まち子氏のブログ「映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評」2018年2月26日の記事を転載させていただきました(アイキャッチ画像は公式Twitterから)。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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