自衛隊制服は外国製で構わない

2018年05月20日 06:00

陸自公式Facebookより:編集部

自衛隊制服は中国製で構わない(Japan In-depth)

文谷さんはぼくよりも過激です(笑)

制服は国産でなければならないのだろうか?
別に中国製でも構わない。所詮は事務服である。海外製でも全く問題はない。より工賃が安いベトナムでもカンボジアでもバングラデシュ、北朝鮮で縫製しても構わない。むしろそうすべきである。自衛隊衣服はヨリ安価となる。防衛予算への負担も小さく、更新ペースも上がる。しかも工賃低下により工数も増やせる。縫製もヨリ丁寧となる。

勤務服は戦闘に使われるものでもなく、外国製でも構わないでしょう。

そして質が悪くて、高いことも問題です。

官給制服は「安かろう悪かろう」だ。アイロンの持ちは悪く、生地は限りなく薄く下着の柄が透ける、通気性は悪く、儀式前には毛羽立ちの始末が求められる。

だから制服を常用する幹部は私物を買う。自由経済で作られる私物服は最高だ。ノーアイロン、自宅洗濯機で水洗い可能、ズボンはツータック・アジャスター付、しかも下着透視対策の極薄ナイロンの内張りがある。また機能繊維で通気性が高く、高級長繊維なので毛羽も立たない。

これは帽子も靴も作業服も同じだ。かさばらない折畳タイプ制帽、磨かなくても光る靴、膝痛に優しいクッション靴底、酷暑室内用の絽の半袖作業服やカーハートFR相当の防火繊維採用作業服がある。

これは縫製メーカーが悪いのではない。「どうせ戦争では使わない制服だからとにかく安く」「幹部は私物を買うからそれでよい」と仕様を切下げた結果だ。そのような低性能品をわざわざ高額になる国産品として使うべきだろうか?

民主党時代にも防衛大臣が国産礼賛をしていましたが、見当外れもいいところです。

「軍服海外調達『聞いたことない』」 北沢俊美防衛相の無知

自衛隊の個人装備の質は高い?

英軍なんぞ戦闘用の個人装備の少なく無いアイテムが中国製だったりベトナム製だったりします。
ただし、英軍用の迷彩柄やインクなどの輸出が制限されていたりはします(といっても中古はその限りではありませんので、あまり実効性がないかとも思いますが)。

陸自の戦闘ブーツにしても安全靴屋のミドリ安全がつくっておりますが、海外ではアディダスなどのスポーツメーカー、あるいはアウトドアの専門メーカーが作っていたりします。

安全靴屋が特殊作戦群のブーツも作っているわけですが海外でこのような実例をぼくはあまり見たことがありません。

戦闘服も含めて、海外で生産している優れた日本のメーカーも調達に参加させるべきでしょう。

現状はメンバー固定の利権になっているだけです。
例えば1/5の値段で優れた被服が調達できるのならば、調達期間も1/5に削減できます。
また一定数の戦時備蓄をしても国産品よりも安いでしょう。

国内企業にカネを落とし、雇用を維持することも大事だという主張はあるでしょう。
ですが、国際競争力がまったくない、自衛隊だけで喰っている業者を喰わせる必要があるんでしょうか?
国内で生き残っている縫製工場や業者は高い実力があって、官需に頼る必要はありません。

カバンならばポーターブランドの吉田カバンの製品は日本製で、それなりにお高い値段ですが凄く売れています。能力があるならば民間市場で喰っていけるはずです。

雇用を守るというのであれば、クズみたいな軍服を高く買って防衛費を無駄使いするよりも、母子家庭のお母さんに対する、所得の補助や、そこお子さん方、あるいは児童施設などのお子さん方の奨学金などに使うほうが余程効率がいいし、社会的な意義があることでしょう。

そもそも我が国の洋服の実に96パーセントは輸入品です。

防衛費をばらまいて、ごく少数の利権化した雇用を維持する必要はないし、そのような余裕は防衛費にはないはずです。こういう冗費を見直さずに、防衛費を増やせというのは亡国の論理です。

■本日の市ヶ谷の噂■
小野寺五典防衛大臣は山崎幸二陸幕長が是とする陸幕将校団の政治家に対する組織的な嫌がらせを「文民統制上問題ない」と黙認しているとの噂。


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2018年5月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。

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清谷 信一
軍事ジャーナリスト、作家

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