亀裂深まる都民ファースト、第4の調略ルート浮上!

2018年10月15日 17:01

都民ファーストの会の「静かなるお家騒動」は、早川さんが苦言を呈するように簡単に表面化するものではない。実際、都庁クラブの報道各社の多くは無視するチキンぶりだが、しかし、都政に強いある加盟社は表向きは静観を装った上で、相当程度入念に取材しており、筆者もその影を感じている。近くこの社が報じるとみられる記事が今回の話と関連するものなのか注目している。

さて、この週末は、筆者が事前に予想したとおり、離党を検討している新人都議らへの慰留工作が活発に行われた。小池知事自ら電話をかけて引き止めているという情報もある。そういう話が出てくること自体、都ファ執行部側の焦りを示している。

都ファが亀裂を深めている要素として、内部対立に加え、外部からの「調略」ルートが存在していると以前書いた。あらためて紹介すると、

①「音喜多新党」ルート

②旧民主党ルート

③特別秘書の野田数氏とつながる自民党・山崎一輝都議ルート

の3つが挙げられていた。このうち①の「あたらしい党」については結党会見に合流する都議はいなかった。音喜多氏も以前の取材に「噂が流れていることは認識しているが、具体的な話は何もなく承知していない」と述べるにとどめた。しかし、こればかりはまだわからない。

そして②についてだが、旧民進党系の会派に所属する宮瀬英治氏(板橋区)がツイッターで「調略の事実はない」などと述べている。

しかし、宮瀬氏は初当選時はみんなの党にいたので旧民進党グループの中では「外様」だ。詳しくは今回の記事で書かないが、彼の知らない、より高度なところ、つまり国政レベルでなにが起きているのか、もう少し党内を把握されたほうがよさそうだ。都政関係者によると、都ファの離党を検討している新人都議の1人に、立憲民主党所属のある国会議員が秋波を送っているという。

第4の「川松ルート」が急浮上!

そして③がもっとも不気味な印象があり、政治関係者の間では「本命視」されているが、ところが、同じ自民党筋でもう一つ別のルートが浮上した。今回、都ファの反執行部のキーマンで、執行部側の議員とツイッター上でバトルになった奥澤高広氏(町田市選出)に声をかけているのが、アゴラでおなじみの川松真一朗氏(墨田区選出)というから驚きだ。たしかに数日前、ツイッターでも「声がけ」している。

川松氏の「見舞い」(?)に対し、奥澤氏は


と謝意を示し、川松氏は次のように「エール」を贈っている。

このツイートを裏付けるように、ある都政関係者は「川松氏は都議会自民党の執行部にこそいないが、影の調整役として動いている可能性がある」と指摘、国政で言う国会対策委員のような立ち回りをしていることを示唆した。実際、都ファを含め、旧民主(立憲民主党・民主クラブ)、かがやけ、維新など会派控え室に入り、それぞれの議員たちと親しそうに茶飲み話をする姿が都議会庁舎内で目撃されている。

筆者が川松氏を直撃すると「ケセラセラ」という謎コメントでかわされた。ただ、調略的な動きをしているかについては否定も肯定もしなかった。さきのツイッター上の表のやりとりだけで判断はしきれないが、奥澤氏が先般、3つのルート以外に「4も5も6もある中で、最適解を選びます」と述べており、水面下で「第4ルート」を川松氏が主導している可能性はある。

ここまで浮上した6つのルートを絵にすると、こんなイメージだろうか。

6つの調略ルートが存在か?

もし本当に調略ルートが6つもあるのが事実なら、都民ファーストの会の遠心力がそれだけ働いていて付け入られるスキが広がっているといえる。あす午後に行われる予定の議員総会でなにが起きるのか、あるいはなにも起きないのか、ひとつの「山場」になりそうだ。

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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